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Eternal World Online ~のんびりVRMMO日誌~   作者: はらみ
第一章 「カーネーションをあなたに」
22/162

生産所にて(掲示板要素あり)

まとめました。



「お姉ちゃんは何が欲しいの?」

「卵とバターと小麦粉かな」


砂糖と塩はあの料理セットについてた。

うん。便利だなあ。


「いらっしゃい!」


このお店結構いろいろと取り扱ってる。

小麦粉・・・卵・・・バター・・・。うん、全部あった。


「小麦粉を一袋、バターを5個、卵を10個ください」


小麦粉一袋5キロはありそう・・・。まあ、結構使えるし、いいかな?

バターは一個200グラム。


「合計550コインだよ・・・まいどあり」


小麦粉は一袋100コイン、卵一個5コイン、バター一個40コイン。

現実と大体一緒だね。


「じゃあ、お姉ちゃん、生産所に行こうか」

「そうだね」


ハナミズキが生産所について教えてくれた。

生産所は一時間30コイン。どの生産にも対応でき、部屋にあるパネルで自由に変更できるらしい。

終了時間が近くなったら、アナウンスが入るらしい。


ハナミズキの話を聞いているうちに生産所に着いた。


<生産所に到着しました。マップに生産所を登録します>


ここが生産所。大きい。

ほわーって見とれてたら

くすくすと笑う声が。


「笑わないでよ!」

「ごめんね、お姉ちゃん・・・ふふ」

「もう!」


そんなにおかしな顔してたかな?

取り敢えず中に入ることに。


「いらっしゃいませ」

「あの、4時間利用したいのですが」

「かしこまりました。料金は120コインです」


お金を出す。


「はい。確かに頂戴しました。では213号室をお使いください」

「はい」


213号室の鍵をもらう。

ハナミズキと一緒に案内表示に従って進む。


「ここじゃない?」

「本当だ。えっと鍵穴・・・」


鍵が勝手に扉に触れてカチリと音がした。鍵は消えた。

開いたのかな?鍵どこに行ったんだろう?

押してみると開いた。


「おぉ、ファンタジー・・・」

「お姉ちゃん、早く入ろう?」

「あ、うん。そうだね」


ハナミズキに急かされて中に入る。


「結構広いね」

「うん」


中に入ると、まだ何もなく、パネルだけがあった。

あれで生産設備を出すのかな?

なんてハイテクノロジー。すごい。


「じゃあ、始めようかな」


まずはステラの料理セットを出して・・・


「ちょっと待って、お姉ちゃん」

「何?」

「それ何?」

「これ?これは、もらった物だよ」

「もらった!?」

「うん」


呆然としているハナミズキを放っておいて、作り始める。

今日は、たくさん作る予定なんだから、さっさとしないとね。


まずは、果物をバターで炒めた物を作ろうかな。

ブドウとリンゴを炒めようっと。


フライパン・・・フライパン・・・あった。

すごい。この料理セット収納機能があるんだ。気が付かなかった・・・。


えっと、フライパンを温める。

十分に温まったら、バターを入れる。

全部解けたら、果物と砂糖を入れて炒める。

果物がしんなりしてきたら、お皿に移して完成・・・お皿ってどうすればいいんだろう?

買うのかな・・・

そんなことを思っていたら、お皿が出ていた。

えっ、いつの間に!ハナミズキ?・・ヒスイと話してた。話分かってるんだろうか?

ハナミズキでもヒスイでもないってことは料理セットが・・・。なんて便利な。


気を取り直して。

お皿に移して完成!

完成したものを≪鑑定≫してみる。


アイテム名:ブドウとリンゴのバター炒め ☆6

説明:ブドウとリンゴをバターで炒めただけのシンプルな一品。

   シンプルだからこそ、おいしい。

   しんぷるいずべすと。

効果:1時間HP自動回復(最大HPの5%/分)

製作者:チェリー



これ・・・ステラ様や、シャイン様の分も残しとこうかな。

残しとかないと怒られそう・・・。


「お姉ちゃん、できた?」

「うん、まだ作るけどいい?」

「食べてもいい?」

「いいよ」


ハナミズキがもぐもぐ食べる。あ、ヒスイも食べてる。


「~~~!おいしい!」

「!!」

「良かった」


ひたすら食べ続けてる・・・


「私の分も残しといてね」

「うん」


「!」


本当かな?残っているといいな・・・。

気にしても仕方ないか。・・・もう一品作ろうかな。バター炒めの次は、マドレーヌ!

型は収納スペースに何気に入っていた。

前回と同じように作っていく。


できた生地を型に入れて予熱したオーブンで15分焼く。

うん。料理セットだけででなく、≪料理≫も便利だね。


焼けてくるといい匂いがする。


「いい匂い・・・もう食べれるんじゃ・・?」

「まだだよ」


ハナミズキがステラ様のような反応をする。

かわいいなぁ、もう。


ぴぴぴぴ!


≪料理≫のサポートの一つであるタイマーが鳴る

オーブンから出すとふんわりいい匂いが・・・


アイテム名;バターたっぷりマドレーヌ ☆6

説明;バターがたっぷり使われたマドレーヌ。

   バターたっぷりでしっとりしている。

効果;耐久が5%上がる



「ふわー!美味しそう!」

「!!」

「まだ、熱いから食べちゃダメだよ」

「・・・はい」


手を伸ばそうとしていたハナミズキに注意する。

やってることがステラ様にそっくり。

なんだか笑えてきちゃうね。


「何、にこにこしてるの?」

「何でもないよ~」

「ふ~ん」


ステラ様とシャイン様の分を分けてインベントリに入れる。

他のお菓子も作れたらいいんだけどな・・・。型がないもんね。

ステラ様に頼む・・鍛冶職人に頼む・・自分で作る・・・

また今度考えよう。うん。




ふと、ハナミズキを見ると何やらウィンドウを開いて見ている。

ステータス画面かな?

あ、でもなんか違うっぽい。


「何見てるの?」

「え、あ、お姉ちゃん!」

「マドレーヌ食べないの?」

「あ、うん。食べる!」


ちらっと画面をのぞき見る。

文字が流れていく。これはもしや・・・掲示板?私もやってみようかな。

えっと、メニューを開いて・・・。

これだね、『掲示板』!



【エリアボス】総合雑談掲示板Part13【探し出せ】


1.名無しの旅人

ここは総合雑談スレです。

自由に書き込みましょう!

ルールとマナーを守ってこのゲームを楽しみましょう!


≫次スレは980を踏んだ人が立ててください




351.ハナミズキ

うるさい。

僕は今食事中なの!


352.名無しの旅人

なあ、【剣聖】頼むよ~!!


353.ハナミズキ

やだ。めんどくさい

何で僕がそんなことしないといけないのさ!


354.名無しの旅人

そこをなんとか~!




剣聖って何!?ハナミズキのことだよね・・・、多分。

めっちゃ気になる。直接聞くべき?

むう。よし、ちょっと試しに・・・・




378.名無しの旅人


【剣聖】って何ですか?




379.名無しの旅人


≫378 【剣聖】はハナミズキっていうプレイヤーだよ。【剣聖】は二つ名だ。


βテスターの中でも超有名人。二つ名で分かる通り、剣で戦うんだけど、めっちゃ強いから、【剣聖】。


ただ見た目はめちゃくちゃかわいい。男だけど。






なるほど。


確かに強いもんね。自慢の弟だもん。


というか、ハナミズキは名前が出てるよね。どうやってるんだろう?


・・・あ、ここかぁ!








389.ハナミズキ


とにかく、無理なの!




390.名無しの旅人


なんでだよ~




391.ハナミズキ


お姉ちゃんのお菓子食べてるから




392.名無しの旅人


何ーーーー!?




393.ハナミズキ


おいしい。


だから邪魔しないで?




394.名無しの旅人


お菓子に負けた・・・だと




395.名無しの旅人


≫394 ドンマイ




396.チェリー


そんなに気に入った?




397.名無しの旅人


≫394 ドンマイ




398.名無しの旅人


≫396 誰!?




399.ハナミズキ


お姉ちゃん!?




400.名無しの旅人


≫396 本人登場きたーー!!




401.チェリー


ハナミズキって【剣聖】って呼ばれてたんだね。


びっくりしたよ




402.ハナミズキ


なんで掲示板に!?




403.名無しの旅人


【剣聖】もびっくりだね




404.チェリー


そういえば、さっき何の話をしてたの?




405.ハナミズキ


イースター草原のエリアボスを探すの手伝って欲しいって




406.名無しの旅人


【剣聖】のお姉さん!


説得手伝ってくださいよ~




407.チェリー


≫406 ハナミズキでなくとも、ギルドの方に聞いたらいいんじゃないんですか?




408.名無しの旅人


あ。




409.名無しの旅人





410.ハナミズキ


もういいでしょ?




411.チェリー


解決しました?




412.名無しの旅人


はい・・・




413.名無しの旅人


ご迷惑をおかけしました・・・。








「お姉ちゃん、ありがとう」


「何が?」


「ずっと絡まれて・・・。無視しても良かったんだけど、めんどくさい事態になりそうで・・」


「そうなんだ。・・・気を付けてね。ネットは怖いんだよ」


「・・・そうだね、お姉ちゃん」


「うん!」


「マドレーヌおいしかったよ」


「ありがとう!」



イースター草原のエリアボス見つかるといいな。

さてと、気を取り直して。料理の次は調薬かな。

料理セットを片付けて、パネルを操作し、調薬セットを出す。



「!」(私が教える!)

「ヒスイ見てくれるの?」

「!!」(任せて!)



ヒスイがどうやら監督してくれるらしい。

分かるのかな?

えっと初級ポーションを作ろうかな。




**




初級ポーションの作り方~『スライムでも分かる調薬の仕方』より~




①モギモギ草を刻みます

②刻んだモギモギ草をすり潰します

③すり潰したモギモギ草をお湯に入れて十分煮込む。

④濾す




濾したところで瓶が勝手に出てきた。

え、どこから出てきたの?

取り敢えず、濾したものを瓶に入れて完成!




アイテム名;初級ポーション ☆5

説明;丁寧に作られた初級ポーション

効果;HPをMAXの時の15%分を回復する

製作者;チェリー




おぉ!できた!




「どう?ヒスイ!」

「!!!」(まだまだ星が上がる!)

「え?」

「!」(主様ならできる!)

「分かった。もっと作ってみる」

「お姉ちゃん、頑張って!」

「うん!」



よーし、頑張るぞ!

これが≪調薬≫デスマーチの始まりだった・・・



<≪調薬≫のレベルが上がりました>



「ヒスイ、どう?」

「!!」(まだまだ!)

「むう・・・」

「ファイト!お姉ちゃん!」



<≪調薬≫のレベルが上がりました>



「今度こそ!」

「!!」(全然足りない!)

「ふええ」

「頑張れ、お姉ちゃん!」



<≪調薬≫のレベルが上がりました>



「どうだ!」

「!!」(愛が感じられない!)

「・・・次!」

「お姉ちゃん・・・」




<種族レベルが上がりました>

<≪調薬≫のレベルが上がりました。≪調薬≫に新しいアーツが追加されました>




追加されたアーツは【乾燥】というものだった。

ここまでに作った初級ポーションは100本以上・・・

よく材料が持ったなって?

たくさん採取していたし、無くなりかけたら、ハナミズキが買ってきてくれた。

お礼はいらないって言っていたけど、初級ポーションを何本か渡しといた。




「さあ、どうだ!」

「・・・・」

「・・・(ゴクリ」

「!!!」(合格!)

「・・え?合格?本当?」

「!!」(うん!お疲れ様!)

「やったね、お姉ちゃん!」

「・・・うん。ありがとう!ヒスイ!ハナミズキ!」




アイテム名;初級ポーション ☆10


説明;HPをMAXの時の25%分を回復する


製作者;チェリー




三人で喜んでいたらアナウンスが鳴った。

もうこんな時間だ。

あっという間だったなぁ!



読んでいただきありがとうございます。

これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。

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