のんびりおやつタイム
1/5
ちょっと2時間くらい空き時間あったから書いてみた。
第二章で入れることができなかった話を入れようと思います。公式イベントはまだ設定が練れてないので…。
雲一つない快晴。
本日、レベル上げ日和なり。
「お姉ちゃん、レベル上げ順調?」
「うん、いっぱい敵倒したからね」
今日はハナミズキとレベル上げに街の外に来ている。明日はイベントだしね。
今は、セーフゾーンで休憩中。ヒスイとセレネが遊んでるのを見ながら、お菓子を食べてる。
今日のお菓子はフィナンシェ。現実だとバターが高いからマーガリンで作るけど、ここだと素材を売ったお金で高いバターが買えるからなんだか贅沢してる気分。
こんな感じでずっとまったりした時間を満喫したいなぁ。
「そういえば、リティアさんとラクトさんたちってどうなったの?」
「この間、街を出たみたいだよ」
そう。この間、リティアさんとラクトさんは世界を見るために旅に出た。ずっとこの街にいるのはあんまり良くないからって。
街の人たちのこともあるけど、この街だけじゃなく他の街のことを知りたいから、旅に出た。狭い世界で生きるのではなく、広い世界で自由に生きることを求めた。
この街を出る2人の顔は明るくて、ちょっとだけあった寂しい気持ちは吹き飛んでしまった。
今、どのあたりにいるのかな。たまに冒険者ギルドに手紙預けるって言ってたから、届くのを楽しみにしていようかな。
「街の人は大丈夫だった?リティアさんのこと、崇拝してたんでしょ?」
「一部の過激な人は荒れたみたいだけど…。大半の人は、表立っては騒いではなさそう。裏ではわからないけどね」
リティアさんたちは街の人たちにバレないように、朝の早い時間に街を出た。門番さんたちから情報が回ったとしても、すぐには追いかけることはできないだろうし。
何人かは追いかけたみたいだけど、追いつけなかったみたいで、連れ戻されることはなかったみたいでホッとしてる。
冒険者ギルドの人に事情を説明して、わかってもらえたことが幸いだよね。
「にしても、お姉ちゃん今回の件も黒い靄を見たんでしょう?あの黒い靄って一体何なんだろうね」
「わからない。良くないものなのは確かなんだけど」
「ソフィア様のことや、ラクトさんのことからして、悪影響しか及ぼさないのはわかるんだけど、性質が全然違うっぽいし…」
魔獣の凶化に、悪夢…。まだまだありそう。
ソフィアさんの件から言って、裏に誰かがいるのは確かなんだけど…。ラクトさんは分からないって言ってたから、何も手がかりはなし。
…う〜ん、困った。2人して考え込んでいたらハナミズキが急に声を上げた。
「あ、そういえば」
「どうしたの?」
「今日、兄ちゃんがこっちで会おうって言ってた」
「カリンさんが?」
「…むぅ」
カリンさんという名前を出した途端、むくれるハナミズキ。むくれた顔も可愛いなぁとしか思わないんだけど、ハナミズキにとって、兄が女の格好をして女の振る舞いをするネカマプレイをしてるのが複雑らしい。プレイスタイルが色々あるのは理解していても身内がやってるのはむむってなるらしい。思春期かな。
「何かあったのかな?」
「…それはわかんないけど、気になることがあるから一緒にいかないか?って」
「うーん、一区切りついたし行こうかな」
「じゃあ、そう言っとくね」
お兄ちゃん…カリンさんかぁ。こっちではリティアさんたちとの一件以来会ってないから久しぶりだなぁ。現実で会ってるけどこっちで会うの、楽しみだな。
読んでいただきありがとうございます。
これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。
よろしくお願いします。




