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Eternal World Online ~のんびりVRMMO日誌~   作者: はらみ
第二章 「仲直りのカモミールティー」
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もう一度おひるごはん

ぱちりと目を開けると知らない天井だった。

・・・なんて、使い古された冗談は置いておいて。まあ、確かに知らない天井だけども。

<豚の丸焼き亭>のベッドとはまた違う質感のベッドが落ち着かない。そのうち慣れるかな宿は<ネコのお昼寝亭>っていうらしい。宿を営む人は動物が好きなんだろうか。



「こっちだと今はお昼かあ」



さっきお昼ご飯食べたばかりだけど、どこかでお昼食べちゃおうかな。

こっちだといくら食べても太らないんだし。甘いものをたっぷり食べるのもありだよね。

それはそれで贅沢だね。



「あら、起きてきたのかい?」


「はい、こんにちは。今からちょっと出てきます」


「はいよ。気を付けるんだよ。最近は、盗賊みたいな悪い奴らが増えてきてるらしいからね」


「分かりました!」



盗賊かあ。気を付けないとね。

平和なところで生きてきたから、想像がつかないんだよね。

対策って何かできるんだろう。笛とかかな。

冒険者ギルドとかで教えてもらえないだろうか。



「あれ?チェリーさん?」


「え?えっと、リティアさん?」


「わぁ!名前、覚えてくださったんですね?」




お昼ご飯を食べるところを探してぶらぶらしていたら、声をかけられた。

振り返ったら美人さんがいてドキドキしちゃった。

というか名前思い出せて良かったぁ。ちょっと焦っちゃった。



「今からお昼ですか?」


「はい。何か美味しそうなのないかなって探してました」


「そうなんですね!私もこれからお昼なので、良かったら一緒にご飯を食べませんか?美味しいところを知ってるんです!」


「いいんですか?」


「はい!もちろん!」



地元の人がおいしいっていうところは間違いないよね。すごく楽しみ。

リティアさんについていくと、落ち着いたカフェにたどり着いた。

店員さんに個室に案内される。



「ここのご飯は何でもおいしいんですよ!」


「そうなんですね!何を頼もうかな~」



渡されたメニューを見ながらウキウキする。

見たことない料理とかあって、味の想像ができなくて頼んでみたくなる。

こういうのを見ると、わくわくするよね。



「・・・チェリーさん、ここまで連れてきておいてなんですけど、もうちょっと警戒心を持った方がいいと思います」


「え?でも、リティアさんは悪い人じゃないですよね?」


「そうですけど。危ないですよ~。こんな個室に案内されて、何されるかわからないじゃないですか」


「リティアさんならいいですよ」


「え?」


「だって、そんなことする人じゃないですもん」



なんとなく、そんな気がする。こういう時の勘は外れたことないから。

目を見たら分かるとは言わないけど、いい人だと思う。雰囲気かな。

その気持ちが伝わるように、リティアさんの目をまっすぐ見る。

それに、本当に悪い人はそんなこと聞かずに騙すと思う。



「あ。わたし、これにします」


「あ、え?」


「リティアさんは何にしますか?」



いろいろ言いたいこともあるだろうけど、まずはご飯を頼みたいな。

せっかくのおすすめのところだもんね。



読んでいただきありがとうございます。

これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。



リティアさん、出せば出すほど超不審者。

いい人なんです。いまのところ不審者でしかないけど。

みなさん、知らない人に声かけられても無視ですよ。

桜は、返事してますけど。

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