お昼はオムライス
この作品では、兄と妹、弟への愛はブラコンシスコンの域を出ることはないことをお知らせいたします。
おや?って思うところがあるかもですが、兄妹愛だと言い張ります。ご承知おきください
朝ごはんを食べ終わった後、お兄ちゃんが紅茶を淹れてくれたのでありがたく頂く。
お兄ちゃんも私もコーヒーではなく紅茶派。
我が家ではコーヒーを飲むのはお母さんとお父さんくらい。でもお母さんも時々飲むくらいだから、本格的に飲むのはお父さんだけかな。
匂いが苦手なんだよね。いい匂いっていう人もいるから好みなんだろうな。
「そういえば、お母さんと瑞樹は?」
「まだ寝るって」
「え。でも朝ごはん冷めちゃうよ」
今日は月曜だけど、春休みだから遅刻とかはない、
だけど、せっかくお兄ちゃんが作った朝ごはんなのに。
「ラップかけといてだって」
「そっか」
冷めちゃうけど、食べないよりはいいよね。
お皿はお兄ちゃんが洗ってくれるそうなので、私は洗濯と掃除でもしちゃおうかな。
掃除は朝にやるといいらしいから。朝だと埃が宙に舞ってないからだって。
ふんふんと鼻歌を歌いながら掃除機かけて~、モップかけて~。ほいおしまい。
「今日はゲームすんのか?」
「んー、午後からね。午前中は勉強してようかなって」
「・・・寝るなよ?」
「寝ないよ!」
「どうだか・・・。昨日寝てただろ。勉強するって言ってたくせにな」
「むう・・・。今日は寝ないもん」
「頑張れよ」
言われなくても頑張るに決まってるじゃん。なんて、思春期の子が言うようなことを考える。でもまあ、ちゃんと予習しないと授業についていけないだろうし、やらないとなんだけどね。高校の内容って難しいんだろうな。ついていけなかったらどうしよう。数学苦手なんだよね。
机に向かって数学のテキストを開く。前回の続きから。
頑張らないとね。
**
「桜。ご飯だぞ」
「・・・あれ?お兄ちゃん?」
黙々と勉強してたら、近くから声が聞こえた。
振り向くとお兄ちゃんが部屋に入って、真後ろに立ってた。
またお兄ちゃん、人の部屋に勝手に入って!
「俺はノックも、声もかけたぞ」
「え。聞こえなかったよ」
「集中してたみたいだからな。寝てるかと思って部屋に入ったんだよ」
「ごめん、ありがとう」
問題が解けて楽しくて、集中しまくってたみたい。全然自覚なかった。
ノックも声掛けも気づかないって我ながら凄いな。
でも集中って、自分が集中してるって思った瞬間、集中切れるよね。
「お昼なあに?」
「オムライスだ。旗付きだぞ」
「旗・・・」
「ニウエってとこの国旗だ」
「どこそれ・・・。普通は日本とかじゃないの?」
「世界で一番新しい国だってさ」
「へえ・・・」
「瑞樹も待ってるから、早く降りるぞ。ちなみに、瑞樹のはキリバス共和国だ」
「やっぱり知らない国なんだけど・・・。分かった。すぐ行く」
机の上を片付けてリビングに行く。
ちなみに、キリバス共和国は世界で最初に太陽が昇る国らしい。
国名って有名どころしか覚えてないから、調べてみようかな。すごく面白そうだもん。
「さ、食うぞ」
「「「いただきます」」」
オムライスはおいしかった。とろとろの卵ではなく、包む感じの奴。チキンライスのお肉が大きめで食べ応えがあっておいしい。冷凍のミックスベジタブルが入ってる。私、グリンピース苦手なんだよね。よけたらお兄ちゃんに睨まれたので頑張って食べる。
「お前、まだ食べれないのか?」
「食感が苦手なんだよね・・・」
「瑞樹もニンジン頑張って食べろ。栄養あるんだからな」
「はぁい」
苦手な食べ物に苦戦しながら、オムライスを完食。
私と瑞樹でお皿を片付ける。今日の予定を話しながらお皿を洗う。
今日は、ギルドに行っていいクエストがないか探してから門の外に行ってみるらしい。
ヴァイスさん達がログインしてたら、一緒に行動できたらいいな。
お皿を全部片づけて、部屋に戻る。ベッドに横になって、ログインだ。
読んでいただきありがとうございます。
のんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。
旗付きのオムライス・・・。
お子様ランチ・・・。
最近はまってるんですよね。
あと、国名は実在の国です。




