いざ、第二の街へ
街並みは想像に任せます。しいて言うなら、ヨーロッパ系の街並みです
いざ目の前に来ると門の大きさがわかる。
始まりの街より大きいかも。
「異世界からの旅人よ。ようこそ、ミュレルゲンへ」
「この水晶に手をかざしてください」
門番さんの息のあった案内に従う。
すごく息がぴったりだったなあ。双子・・・ってわけでもなさそうだし、今日はこの街に来る人が多いから慣れてしまったのかな。お疲れ様です。
ガンテツさんから順に水晶に手をかざしていく。水晶は青色に光ってる。
あの水晶、図書館やギルドにあった登録の魔道具に似てるなあ。
でも青色の光じゃなかった気がする。
「この水晶は犯罪を犯していないか判別するためにあるんだ」
「へえ、そうなんですね!すごいです!」
私が水晶をじっと見ていたせいか、門番さんが教えてくれた。
ちなみに犯罪者は赤く光るらしい。ちょっと気になるけど、見たくはないかな。
あ、私はちゃんと青く光ったよ!全員が手をかざし終えたら、街へ入ることができた。
第二の街は始まりの街とはまた全然違って綺麗で物語の世界みたいだなって思った。
そしてとんでもない人混みだった。
「おい、はぐれるなよ!」
「は・・・い!」
声を張らないと会話ができない・・・!
この人混みはちょっときついなあ。美味しいものを食べるなんて言ってられないよ。
「今からギルドに行くぞ。そのあと宿屋だ!さっさとログアウトするぞ」
「分かった」
人混みをかき分けて、ギルドまでたどり着く。
せっかくの街並みなんだけど、ゆっくり見るのはまた今度だなあ。残念。
第二の街の冒険者ギルドは、始まりのまちとはちょっぴり違った。
こっちのほうがちょっとだけ豪華?
そして中は外よりは混んでなかったので安心した。
「こっちだ!」
受付のほうは空いているようですぐにできるみたい。
私たちが行った受付は金髪の綺麗なお姉さんの所だった。
始まりの街だと、こんなに綺麗なお姉さんのところ行列になるのにな。
ちょっとだけ意外かも。
「ドロップの買い取りをお願いします」
「かしこまりました」
インベントリから素材を出して買い取ってもらう。
結構コイン溜まったなあ。食材とか買ったりするのに使ったけど、料理買うよりは安いからね。それに装備とか買ってないから、コインがたまってる。大体30万コインくらい?
このほとんどは聖霊様との戦いのときに倒したやつかな。結構倒したからね。
それにちょくちょく『さあちあんどですとろい』は開催されていたし、沢山採取もしたしね。
「ご利用ありがとうございました」
「あ、こちらこそありがとうございます!」
「ふふ」
わあ、お姉さんに笑われてしまった。私、今絶対顔赤い。
というかお姉さんの笑った顔、すごくかわいい!ふにゃって感じがすごく、こう・・・ね!かわいいのよ!心がほわっとしてあたたかくなる笑顔ってこんなのかなあ。
お姉さんの笑顔につられて笑顔になってしまう。
「チェリー様」
「は、はい!」
「私、リティアと申します。ぜひ仲良くしてくださいね」
「はい!ぜひ、リティアさん!」
「ふふふ、またのご利用をお待ちしております」
お姉さんは日に透かした葉のような緑色の目を細めてこちらを見ていた。
こんなの惚れてまう!
美しいです、リティアさん!
ぽーっと見とれてる間に、ハナミズキたちに引きずられてギルドお勧めの宿屋に連れていかれた。
もっと見てたかったです。
読んでいただきありがとうございます。
これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。
よろしくお願いします。




