表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eternal World Online ~のんびりVRMMO日誌~   作者: はらみ
第二章 「仲直りのカモミールティー」
108/162

門番との闘い

戦闘シーン苦手・・・


目を開けると、そこは先ほどとは違う空間だった。

ちらほらいた人たちもいなくて、そこには私たちのパーティーと大きな一匹の山羊しかいなかった。



「あれが門番・・・」


「大きいね」


「気を抜くなよ」



山羊の眼光は鋭く、敵意ある視線が私たちを射貫いた。

どきんと鼓動が高鳴る。ときめきのあるものではなく、生命の危機を察知した感じの。

山羊の毛は真っ白で、ぐるんと巻いている角は、真っ黒でつやつやしていた。

その白と黒の対比に目を惹きつけられてしまいそうになる。


≪鑑定≫


門番:ラストカブラ

説明:第二の街への門番。一匹狼な山羊。

   群れから追い出された山羊がかつての仲間を見返すために強くなり進化し、やがて第

   二の街へ向かう者たちに立ち塞がるようになった。

   噂によると、山羊を容赦なく食べるという・・・。

    




「しっかりしろよ」


「気を抜いたらだめだよ」



大丈夫。

怖くはない。ただ、気が引き締まっただけ。

掲示板で門番の情報が流れていたから、その情報を忘れずに行動すれば死ぬことはないと思う。門番の特殊行動は全部で4つだ。スタンを発生させる攻撃、突進、攻撃回避、そして周りのこの崖に囲まれた地形を活かした攻撃。あとはまあ、蹴ったり飛んだり暴れまわる。

門番が、前足をかしかしと動かし、大きく飛ぶ。



「スタン攻撃だ!気をつけろ!」



飛び上がった門番が勢いよく着陸し衝撃波を放つ、それがスタン攻撃だ。

スタン攻撃は予備動作がわかりやすいので、対策を簡単にとることができる。

魔法による壁を作るのだ。え?飛べばいいじゃないかって?

なんとこのスタン攻撃、空を飛んでいても食らうそうだ。仕組みはよくわからないけどね。

このことを知らなかった先に挑戦した人たちが空に逃げてやられる・・・ということが起きたそうだ。

衝撃波を耐えた後、壁から出て攻撃する。このひと手間が少し面倒だと感じてしまうけど、やられたら元も子もないものね。



「【インパクトクラッシュ】!」



ガンテツさんのスキルによって門番の動きが止められた。

少しの時間かもしれないけど、この機会を無駄にするわけにはいかない。



「【ライトランス】」


「【ファイアアロー】【アクアアロー】」



私とハナミズキによる魔法攻撃。

聖霊様との闘いの後に、魔法やスキルの確認をしたから前よりは使いこなせてるはず。

クールタイムとかあるからその管理をするのが大変で沢山の種類のアーツは使えないけど。

せっかく強いスキルや称号があるのに使いこなせないから宝の持ち腐れ状態になってしまってる。こればっかりは練習あるのみなので頑張るしかない。


「突進攻撃が来るぞ!」


「【ディフェンスブースト】」


「【ラージシールド】!」


突進攻撃の前にカリンさんによってヴァイスさんに支援魔法が掛けられる。

これで突進攻撃を防げる。ヴァイスさんのダメージも少なくて済んだ。

それでもヒールをかける回数が減るのでMPを攻撃に回せる。

攻撃の前にも支援魔法がかけてくれるので攻撃の威力が上がってたくさんダメージを入れることができる。カリンさん一人入っただけでこんなに楽になるなんて・・・。

やっぱりカリンさんはすごいなあ。

そうこうしてるうちに、門番の体力はどんどん減って一割を切った。

門番の体が目に見えてボロボロになり最後の力を振り絞るように暴れだす。



「【アタックブースト】【マジカルブースト】」


「畳みかけるぞ!」


「【ライトランス】!」


「【ファイアランス】【アクアランス】」



ヴァイスさんの盾によって動きが封じられた門番に一斉攻撃をする。

支援魔法もかかってるから威力は高い。

私とハナミズキの魔法攻撃を食らわせ、ガンテツさんはハンマーでがんがん殴り、カリンさんの矢が刺さる。

そして門番はポリゴンへと変わった。


読んでいただきありがとうございます。

これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ