もうすぐ5年
早く、この編の中間らへんを書きたいです。
ここらへん、自分で言うのもあれだけどつまんないもん。
「気持ちの良い朝だな。」
朝、弥生よりも早く起き、窓を開け朝の空気を吸う。
さっきまで悪夢を見ていたが気持ちの良い朝のおかげで大分落ち着いた。
4月初旬、高校転校&新学期の今朝はまだ少し寒かった。
部屋を見ると、まだ荷ほどきされていない段ボールが積み重なっている。冷えた手で荷ほどきをするのは骨が折れそうだ。
「いよいよ、今日から日本支部にたったひとつ存在する魔法学校に通うのか。」
日本支部の魔法学校生徒数は約1000人。日本支部が保有する魔術師の1割が在籍している。
現在、日本だけでなく世界的に見ても魔術師は増加しつつあり各魔法学校は魔法教育に力を入れている。
「みんなも心配性だよね。」
ノームもサラマンダーもウィンディーネもシルフも弥生まで、僕が高校一年から魔法学校へ行くのを止めた。
魔力の出力が抑えられた状態で魔術師達のいる場所にいて何かがおこっても対処しきれないだろうとのことだ。
「朝の良い空気も吸ったし、弥生を起こすとしますか。」
引っ越して一週間。新しく引っ越した家には僕と弥生の二人だけが住んでいる。
新しい家は僕が叔父さんに内緒でやっていた株の儲けで買った家。叔父さんもそろそろ婚活しなくちゃいけないだろうと考え二人だけの家を買った。
叔父さんからは、この一週間毎日のように寂しいとメールがくるが、それは婚活してはやくパートナーを見つけなよと返している。
世話好きな兄貴分的な人だった。
ちなみに、当たり前ではあるがこの家は魔法学校の近くだ。高かった。それだけは確か。貯金が半分も減ってしまった。
「少し節約しないと。」
コン コン コン
「弥生、起こしに来たよ。」
返事はない。弥生はあのテロ事件後から深か長い眠りをするようになったと言っている。
だから、朝に弥生を起こすのが僕の毎日の日課。
ガチャ
部屋の家具などの色は黒や白でシンプル。女の子の部屋だなと感じる部分は特にないが、部屋の主のパジャマが着ぐるみパジャマなのでそこは女子っぽいと思う。
他に何か気になるところがあるとすれば、デスクにあるコスパ最強高性能のゲーミングPCとスピーカー、ヘッドホン。
大昔には、意識をネットの仮想空間へと繋ぎその仮想空間にて体を動かしゲームをするという機械があったのだが、事故多発によりなくなった。脳の不思議はまだまだあるという訳だ。
…時間も時間だしさっさとネトゲ廃人なりなけの弥生を起こそうか。
「弥生、朝だよ。」
「…ん、琉貴おはよ。」
「おはよう。」
「ふぁ~。今日から転校と新学期だね。」
「そうだね。」
「…みんなと会った日からもうすぐ5年になるのか。」
「僕もそれをさっき考えてたよ。
みんながようやく魔法学校へ行くのを許してくれたんだなって。」
「なに~、まーだ拗ねてるの?琉貴は。」
「あはは、拗ねてないよ。今の僕に対した実力がないのは分かってるしね。」
「でも、それもあと少しだね。」
「そうなのかな。
…よし、下に降りて朝御飯を作って食べようか。」
「そだね。」
早く書きたい書きたい書きたい書きたい。