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運命のステンドグラス 巡り会う三王編  作者: 芝谷幸村
プロローグ
7/11

封印魔法

ミスがないか確かめようと、前話とか読んでたらフツーにあって驚きすぎた~。



 朝から特訓をするつもりだったのだが、窓を割った罪により、朝に出張から帰ってきた叔父さんにとてつもなく怒られ、修理の業者がくるまでの補強を手伝い、午前中は潰れた。


 昼食を食べてからは早速、特訓のために住宅街から離れた山まで来た。


 「それで、特訓ってどうすればいいの?」


 「そういえば、私は来てよかったのかな?」


 「えぇ、父さんだけでなく弥生さんとも仲良くなりたいですからね。」


 「あたしも~。」


 「俺も!」


 「わたしも。

 そういえば、弥生は魔法を使えないの?」


 ズキンッ ズキンッ


 頭が急に痛くなってきた。何でだろう。


 「大丈夫か親父?!」


 「大丈夫だよ。ありがとうサラマンダー。」


 「私は使えないの。」


 「でも、わたしたちの姿は依り代であっても魔法の才能がないものにはみえないはず、ということは弥生は才能の開花が遅延型なのか、魔法の技術に触れたことで魔視のみできるようになったのかもしれないわね。」


 「ごく稀にそういうこともあるらしいね。

 弥生は僕より魔視が得意なんだよ。」 


 「父さんも頑張らないといけませんね。

 ちなみに父さんはご自分が何の魔法を使えるか知っています?」


 「火だと思うけど?」


 「ふふふ、驚かないでくださいね。

 さっき父さんの魔力の器見てみたのですが、まだちゃんと開花されていないだけで、父さんには四属性全ての魔力がありました。」


 「おかしくない?どれだけ才能があろうと使える魔法属性はみんな一つのはず。」


 「もしかしたら、ボクたちと出会ったからかもしれません。」


 四属性全てということは、使い方によっては強力な混合魔法を使うことができる。


 「…弥生さんを見てみましたが、魔法の器はありませんでした。

 なので、魔視のみできるのだと思われます。」


 「へぇー、そうなんだ。ありがとうノームくん。」


 「いえいえそんな。」


 「ノームは目だけは他のこよりいいよねー。」


 「シルフ?目だけじゃないですよね?…コホン、それではそろそろ特訓をしましょうか。」


 「わかった。」




 他の魔力を開花させるために瞑想、肉体のトレーニング、火の魔法を使っての魔力の緻密な操作、精霊たちが知っている魔法を教えてもらいそれの実践などなどをしていると時間はあっという間に過ぎた。


 「はい!今日はここまでにしましょう。」


 腕時計を見ると、時刻は午後6時


 「はぁー、はぁー、もうこんな時間なのか。」


 「いい感じですよ。父さんはこの調子でいけば、50年後くらいにはつよくなっています。」


 「えぇーーーー!!おじさんだよ!!それ!!」


 「えっ!すぐじゃないですか?」


 精霊と人間の時間感覚は違った。


 「寿命は100歳くらいまでなんですけど?」


 「あー、人間って短命だった。

 うーん。父さんは魔力はそこそこあるんですが、魔力の操作が全くできてないですからね。そこに数十年かかりそうなんですが。」


 自分でも嫌になるくらい知ってます。さっきなんて、山火事寸前でしたからね。


 「もう少し早くはならないのかな?」


 「なくはないですよ。方法があるといえばあるんですがすごく危険なんです。」


 「どんな方法?」


 「父さんの魔力の出力に制限をかける方法があります。

 父さんが魔力操作できないのは恐らく魔力量が一般より多いというのと魔法を今までほとんど使ってこなかったからだと思います。

 なので、魔力の出力に制限をかけることにより、少ない魔力をいかに効率よく操作するかという技術が磨かれますし、山火事などを気にせずいつでもどこでも特訓もできます。

 なので、二つの問題は解決されると思われます。

 ですが、魔力の出力に制限をかける魔法は相手の了承がいり、また、大量の魔力を消費します。

 それに、簡単に解除できないようにするために最初から継続時間を決めて魔法を使わないといけないんです。

 これは、相手の魔力の出力に制限をかける封印魔法ですので本来は降伏した敵対者様に使われます。」


 「それでいい。ノーム、それを使って。」


 「早い返答ですね。…わかりました、継続時間に関しましてはおそらく5年で充分です。」


 「ちょっとノーム!封印の間は身を守ることすらできるかわからないのよ。

 パパが危険だわ。」


 「確かに危険だろうけど、50年特訓しないと強くなれないなら同じじゃない?」


 「でも…。」


 「ウィンディーネ、親父を信じてみよう。」


 「…しぶしぶだからね。」


 「それではサラマンダー、ウィンディーネ、シルフ、やるよ。」


 「「りょうかい。」」




 僕を囲うように立っているみんなは右手を依り代から解放していた、昨日と同じだなと思っていたが違った。違ったのは魔力の出力だ。昨日とは比較にならない魔力を感じる。


 「こんなに、魔力を出力して禍者とか精霊の決まりとかは大丈夫なの?」


 「この山は禍者の王がいる場所からは離れています。ボクたちとまともに戦えるのは王クラスのみですからね。

 精霊の決まりに関しても、主に力を貸し与えるという部分を満たせていますから。」


 ちゃんと、考えてたんだな。禍者の王か…。


 「痛みますので耐えてくださいね。」


 のぞむところだ。精霊たちの魔力によってうみだされた魔法の鎖が体を拘束し始めた。きつく、きつく。


 …5分たったくらいか?まだ続くのか?!


 「くっ!」


 「あと、少しです父さん。耐えられない場合は意識を手放しても大丈夫です。」


 痛すぎる!!精神的痛みでなく物質的痛みなら恐らく体は引きちぎれている。意識なんて手放す隙がない。


 魔法の鎖で体はほとんど動かせないが、本当なら、その場に倒れ、叫び、暴れているだろう。


 「うっ!ぎ、かはっ…。」


 痛みがなくなり、体の拘束が解けたが、僕は疲労により四つん這いになった。


 「父さん。成功しているかどうか魔法を使って確かめてください。」


 「はぁはぁ、…ふー、わかった。じゃあ、さっき制御できなかった[灼熱球(バーニングオーブ)]を使ってみるよ。」


 [灼熱球(バーニングオーブ)]とは名前の通り炎を球体状にして放つ魔法。魔力の出力を調節して大きさを変えたりもするが、僕の場合は魔力の出力が少ないと感覚が掴めないため、魔法形成ができない。なので、魔力の出力を上げるのだが、そうすると今度は抑え込めず暴走していた。


 「我慢ですよ父さん。」


 「えっ?まぁとにかく、…炎魔法[灼熱球(バーニングオーブ)]。」


 発動に魔力の出力が足りていない。それを理解して、出力をあげてみると…。


 「ぐぁーーー!!」


 さっきよりも体が痛い。まるで、全身の神経をぶったぎられたかのようだ。


 「これが、封印魔法…。」


 「そうです。それが封印魔法です。後悔しましたか?」


 「全然。これが、僕が強くなるために必要なことなら。」


 「さすがはボクたちの父さんです。」




 5年間で僕は全てを守れる最強を目指す!!



まだまだ書く!

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