精霊王
頑張って週2以上の投稿を目指します!!
フレーフレー漢だろ!!
「「ようこそ、我らの創造主よ。ここは貴方が創造せしもう一つの世界、精霊界。我々精霊は貴方を歓迎致します。」」
ノームの真の姿は、超大型高性能ロボのような見た目で、底が全く見えない重々しい魔力を感じる。
サラマンダーの真の姿は、巨大な燃え盛る悪魔のような見た目で、底の見えない荒々しい魔力を感じる。
ウィンディーネの真の姿は、巨大な美しく冷たい天使のような見た目で、底は見えないが透き通った冷たい魔力を感じる。
シルフの真の姿は、他の三大精霊とは違い、巨大なかろつじて人の形をしている風そのものだった。
「お気付きのとおり、シルフの姿は正常ではありません。
大昔に父さんを探しにそれぞれ別行動していたときに、炎の魔法を使う禍者の王の一人と戦闘になり力の半分を奪われ、炎に焼かれるかのような痛みを感じ続ける呪いの魔法をかけられています。
故にボクたちは魔力を消し、精霊であることを隠すために依り代にて人間界で行動をするようになったのです。
シルフに関しましては精霊としての力を封じた依り代姿の際にはその呪いによる痛みも軽減されるらしいので、あまり気にされなくて大丈…。」
ノームの話が終わる前に僕は歩き始めた。自分の発する空気が変わったのを感じた。けれども、それが普通なのではと感じるくらい自分を自然体だと思えた。
そして、シルフの目の前へと立った。
「パパぁん?」
シルフの体にそっと手を添える。その時、僕とシルフを繋ぐ魔力の線が可視化され、シルフにかけられた呪いも可視化された。その呪いは大きく禍々しいものだったが、一瞬にして小さくなった。
「すまないね。今の私ではここまでしかできない。
今はゆっくり休むといい。」
「父さん!?」
ノームの言葉を最後に私は…僕は意識を失った。
「どうやら、私の目覚めはもうそろそろのようだね。」
声が聞こえた。聞いたことのないとても懐かしい声が。
閉じていた目を開けると、そこには僕がいた。とても強力な魔法の結界の中にいる僕が。その結界の中で目の前の僕は膝を抱えて浮いている。
周りを見てみると分かった。ここは玉座の間。その玉座の間の天井はステンドグラスで数多くの色の光が射し込んでいた。
壁にはカーテンがあり、カーテンの下の隙間から数多くの色の光が射し込んでいたのでその壁もステンドグラスでできているのだとわかった。
「まさか、私が最後の一人だとはね。
たった一つのこの世界の運命に、私自身が…。すまない、君はもう君だったね。
君の選択を見守っているよ。
ちなみに、運命の王の中で私と話す機会を設けたのは君だけだ。
先程から勘づいてるはずだ。私が誰で、君が昔は何者だったのか。君が私に近づく度に君は私と繋がり、昔の記憶を思い出してしまうかも知れないけど、もう一度言おう。君はもう君だ。
またいずれ会おう。精霊王。」
その瞬間、カーテンの一部が開き、何の模様もない白いステンドグラスに四大精霊のような模様が現れた。
そして、また僕は意識を失った。
目の前にいた僕は僕とは違うもう一人の僕。
次も頑張っていきやーす!
ワシはやればできる子なのじゃ!!