南京玉すだれ三銃士現る!?〈7〉
高校生南京玉すだれ芸人の米塚は、大道芸アンチの社長、九十九里に対決を挑んだ!!
九「ワシに挑むなど100恒河沙年早い!まずはワシが脳を改造した、南京玉すだれ三銃士を倒してからや!」
米「南京玉すだれ三銃士ってあの!?」
後ろの幕が上がり、2人の男と1人の女が現れた。いずれも頭に怪しい装置を付けている。
米「あ、貴方は!36本派家元の!人呼んで『六ノ二乗』!池谷 龍姫さん!」
池「アラガウモノ、ハッケン。」
米「そして貴方は!素晴らしい声を持っていて、アイドルデビューすれば巨万の富を築けたのに、南京玉すだれの歌に情熱を注いだ!人呼んで『殉京者』!水口 智也さん!」
水「チョイトノバセバ、ウラシマタロー」
米「最後に貴方は!南京玉すだれ格闘術を生み出した男、そして親父(南京玉すだれ拳法創設者)の永遠のライバル!人呼んで『南京弾』!今井田 元哉さん! 」
今「モンゴロイドハナンキンダマノユメヲミルカ?。」
米「よくも三銃士をこんな目に!許さんぞ九十九里ィ!」
九「それはこいつらを倒してから言いなはれ。じゃあ後は頼んだで~。」
そういって九十九里は部屋の外に消えた。
池「ショブン。ショブン。」
米「くそ、戦うしかないのか・・・」
こうして米塚と南京玉すだれ三銃士の戦いの火蓋は、切って落とされた!
米塚は武器の南京玉すだれを構えた。同じく三銃士の今井田も南京玉すだれを出し、前に出る。
水口と池谷は両サイドに退いた。
米「(格闘できるのは、今井田さんだけ・・・ あとの二人は何をするつもりなんだ?)まあいい、先手必勝!南京玉拳法其ノ六、竿釣り!!」
米塚は、すばやく跳ぶ。
そして思いっきり南京玉すだれを叩きつけた。
「ウゥ!」
今井田は攻撃が直撃し、後ずさりする。だがすぐさま立ち上がり、反撃を仕掛ける。
「ナンキンダマスダレカクトウジュツ、ワザノ13ウラシマタロウ」
今井田は南京玉すだれを伸ばす。
そして鎌のように米塚に振るった。
「無駄だ!」
防御。
米塚はすかさず南京玉すだれの両端を持ち、防御する。
そしてすかさずカウンター。
「くらえ!南京玉拳法其ノ四十天橋立!」
直撃した今井田は後ろにふっとび倒れた。
「ヤレヤレ、コロシタクナカッタノニ。フタリトモタノム。」
そう言いながら、今井田はゆっくりと立ち上がった。
そして両サイドの水口と池谷に合図を出す。
「「アサテ アサテ アサテ サテ サテ サテ サテハ ナンキンダマスダレ チョイトノバセバ・・・」」
池谷と水口が芸を始める。その姿は、改造されていてもなお、美しいものだった。
「なんだこれは・・・」
米塚は目の前の今井田が、演奏でどんどんパワーアップしているのを感じた。
「こんどは下からだ!南京玉すだれ拳法其ノ十三!しだれ柳!」
米塚は今度は南京玉すだれを下に振るう。
しかし今井田は縄跳びのようにそれを避けた。
「オカエシ、ナンキンダマスダレカクトウジュツ、ワザノ9アミダニョライ」
激しい音を立て、南京玉すだれが床にぶつかる。
米塚はなんとか転がり攻撃を避けた。
「コザカシイ」
今井田の更なる連撃。
鞭のように振るわれる南京玉すだれを米塚は避けるだけで精一杯だ。
「(両サイドの二人を倒して、今井田さんを弱体化させるか?いや、戦闘タイプじゃない人に攻撃はできない)クソ、このままじゃ!」
部屋に今井田の攻撃の音が響く。
米塚の南京玉すだれはもうボロボロだ。
ポロッ・・・
遂に竹が外れ、転がった。
「そうか!」
米塚は落ちた竹を2つ掴み、今井田の方へ突進した。
「ジゴクニオチロ!」
今井田の南京玉すだれが直撃する。
だが、米塚は怯まない。
そして持っていた竹の2本を今井田の両耳にぶっ刺した。
「ナンノ。」
今井田も怯まないが、鼓膜が破れたことで、南京玉すだれ芸が聞こえなくなり、パワーは明らかにダウンしている。
「とどめだ!南京玉すだれ拳法其ノ九十九!擬宝珠!」
南京玉すだれはぼろぼろだった、だが米塚は思いっきり今井田のみぞおちにそれを突き刺した。
今井田は倒れた。
両サイドの二人は糸が切れた人形のように動かなくなった。
「とりあえず救急車を!今井田さん、ごめんなさい・・・。」
米塚は急いで救急に連絡する。
「九十九里・・・もう許せない!絶対に地獄を見せてやる!」
米塚の心の中は怒りの炎がぼうぼうと燃えていた。
to be continued・・・?