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かがやく星の下で  作者: ナツメアミ(夏目あみ)
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【第1小節】  入学おめでとうの9時


今日、俺はね 中学生になったんだ

制服は大きくて合わない、なんでこんなの用意したんだって思ったんだけど

そのうち体が大きくなるからって大きめのを買ったんだ

首のプラスチックのカラーが痛くてさ

自分でもダサいなって思ったんだ


今日 いいことがあって 俺の隣に みんなが憧れるあの子が俺の席の隣に座ったんだ

何もしゃべってないけど 俺、緊張してずっと下向いてたんだ

俺の隣に みんなが憧れるあの子が俺の席の隣に座ったんだ

俺はうかれてた

だって

俺の隣に みんなが憧れるあの子が俺の席の隣に座ったんだ

すごいかわいい

みんなが彼女をみる

そのあとに

俺をうらやましいって目で俺を見た

俺だって驚いた

俺の隣に 座るか普通?

すごいかわいいんだ

でも結局 一言もしゃべれなかった

おれはずっと下を向いていた

口がにやけるのをずっと(おさえてた



挿絵(By みてみん)



「君たちは、どんな大人になりたいですか?」


黒板の前に立った先生が中学生になりたてのクラスのみんなに聞いた

クラスのみんなは歴史上の人物を上げていった

「たくさんの人物を殺してのし上がった織田信長」

「一代で出世した豊臣秀吉」

「待ちに待って覆した家康」

だいたいこんな感じの名前がほとんどだった


俺はみんなと違った

歴史上の人物なんて詳しくなかったから

ネットで見かけた「とある人物」と名前をいった

先生は俺に質問した「とある人物?」

「いつもみんなに囲まれていて、楽しそうにしているネットにいるアイコンの人です」

「ネット?そうみえるだけじゃないのか?」

「いろいろなことを知っていて勉強にもなります」

「ほう。なんなんだ?そのとある人物って、先生も今度見てみるよ」

「はい、犬のアイコンで和歌の話や国語の話をしている人ですが」

「え?あ!先生も知ってるよ、あーあれかぁ、なるほどなー」

クラスのみんなは知らなかったからそれが誰か興味深々に俺を見た

「すごいよな、あの犬。完璧だ。」

「え、あ、はい」

「お前には無理だと思うぞ~」と笑いながら言われ

俺も笑って返す

すると先生は言った

「なんにしろ憧れる大人がいることはいいことだ、はい、じゃあ次」

そういって俺の席から次のちょっとデコが広い男が応えた

「自分の飼っているいつも庭先につないでいる犬になりたい」と。

クラスは笑いに包まれた。





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