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氷結のファンタジア  作者: 夜空あおい
ダブルトーンでの奮闘
9/10

魔導士との小競り合い

 イブキとレントはあの後、宿(やど)を見つけ泊まる事が出来た。二人はゆっくりと一緒の部屋で、二段ベッドを使い、それぞれ眠った。

 翌朝。イブキとレントは宿から出ていた。二人はルナと会う為に、城へと向かった。

 城へと着くと、門の前に立つ、門番へとルナを呼び出してもらおうとすると、門番から言われる。


「ルナ様なら、城を出ましたよ。」


驚く二人へと門番はルナの行き先を言う。


「ルナ様なら、街の広場へと向かいましたよ。ルナ様に会いたいのなら、広場へと行くといいですよ。」


二人はそれを聞くと、門番へとお礼を言い、広場へと向かった。

 広場へと着くと、中央で人々が集まって何か(ざわ)めいていた。二人は人々へと近寄って行くと、背後から誰かが二人の肩を叩いてきた。二人は驚いて振り返ると、そこにはルナが居た。


「何だよー。おどかすなよー。」


そうイブキが言うと、ルナはこの人々が何なのか、二人へと聞くが、二人も分からない。三人は思いきって人々の中へと入って行った。

 すると、人々を抜けた先には、人々の囲っている中央で、少年が男を馬乗りになって殴り続けていた。男の顔は腫れあがり、気絶寸前だ。少年は火をまとった拳を突き上げた時、ルナがその腕を掴む。

 イブキとレントは驚いていた。横に居たはずのルナがいつの間にか、少年の元へと行っていたからだ。

 少年はルナの腕を振り払うと、立ち上がり、ルナの方へと(にら)みつけながら向く。イブキはこの時、思っていた。


(コレって、デジャブなのか?この状況を見た事がある。でも…俺はどうしたら…。)


その時、少年が拳を振り上げると、また火をまとわせる。ルナは身構え、レントはルナの元へと向かおうとするところへ、素早く少年の突き上げた腕を掴んだのはイブキだった。

 少年はイブキの事を睨みつける。少年の腕が少し凍っていくと、イブキの手を払う。少年は凍った腕を溶かし、イブキへと言う。


「お前、もちろんコロシアムには出るんだろ⁉︎俺に喧嘩(けんか)うったんだもんな、怖気付(おじけづ)いて出ないとか言ったら、ぶん殴る。」


イブキは勢いで言う。


「出てやるよ!そのコロシアム。」


少年は笑みを浮かべると、その場から去ろうとする。少年は足をいったん足を止めた。


「俺は、ファイガだ。その頭に叩き込んどけ。」


そう言うと、ファイガは行ってしまった。

 すると、イブキは安心した時、気にもしていなかった手が熱かった。


「アッチーーー‼︎」


周りの人々は徐々に広場から出て行く。そんな中、レントとルナがイブキの側に行くと、イブキは苦笑いでレントとルナの方へと向いた。レントはそんなイブキの頭を叩いた。イブキは痛がる。


「何やってんだ!勝手にあんな奴と変な約束しやがって、どうする気だ!」


そうレントが怒ると、イブキは頭を抑えながら言う。


「だって…勢いで言っちゃったんだから、しょうがないだろ⁉︎」


ルナも怒る。


「勢いではすまないわよ。彼が言ってたのは、魔導コロシアム。死人が出る可能性があるのよ。」


イブキはその言葉に恐怖を感じたが、それをはね抜けて言う。


「怖いけど…俺はあいつに、勝ちたい。」


ルナはため息をし、イブキへと言う。


「分かった。コロシアムは三日後。それまでに、イブキには、魔法をちゃんと身につけてもらうからね。」


イブキは頷く。レントは(あき)れていた。

 その後、イブキ達は殴られ続けられていた男を病院へと連れて行った。イブキはお腹を空かせると、ルナは何処かで食事をする事を提案し、三人はレストランへと向かった。

 それから一時間後、食事を終えた三人は、また広場へと向かった。広場へと着くと、ルナがイブキへと言う。


「これからイブキには、魔法の基礎を教えるからね。」


イブキは氷魔法を自由自在(じゆうじざい)に扱う為の、修行を始める。

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