「本気出してやるよ」
「古龍ぅぅぅぅぅう!」
田中の声が聞こえてくる。うるせぇな、少しは静かに出来ねぇのか。
(主、今回は私を使ってくれ)
黒一・・・・二尾までだぞ。後 接続はなしだ。
(わかった!)
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誰もが勝負がついたと思った時、俺が飛んでった方から黒い何かが飛び出した。それは
「行くぜ黒一」
(ハイ!)
黒い狐だった
「本気出してやるよ」
(本気みせてあげますよ!)
俺は一直線に神崎に向かっていく。途中カイチが邪魔してくるがそっちは黒一に任せる。
「オラァ!」
「ぐっ!」
神崎が風で壁を作るが俺の拳の方が早く、壁を作る前に神崎に拳を当てている。
「蟷螂円!」
俺の踵が神崎の首を蹴り飛ばす。神崎は立とうとするが軽い脳震盪で動けないようだ。
「あ〜終わった〜黒一終わったか?」
(終わったよ)
カイチは体力が尽きたのか神崎の中に戻る。
「まだ・・・・終わって無いわよ」
「勝負はついた。怪我人を追い打ちする程卑怯じゃ無いんでね」
「舐められた・・・ものね」
神崎は手の中で風を圧縮していた。
「風ノ弾幕!」
夥しい量の弾幕が向かってくるが、まだ脳震盪から復活してないのか、狙いがバラバラだ。俺は刀で全て斬り落とす。力の使い過ぎの所為で死なれても後味が悪いので、刀の柄を腹に突き刺し気絶させる。
「ちっ、やり過ぎたか」
[試合終了 勝者 古龍]
俺は準備控え室に戻る。そしてそこから出て待ってたのは女子からの手厚い歓迎だった。
「何だお前ら?今の試合に文句でもあるのか?」
「そうよ!神崎さんが負けるはずが無い!貴方イカサマしたでしょ!」
「そうよ!薬を盛るとか!」
「まずそんな事しなくても、まず勝てる。あれが使えればもっと早く終わらせれたのに。もう一つイカサマしていても、ばれなきゃイカサマじゃ無いんだぜ。覚えときな低脳雌猿集団」
そう言い終わると女共は幻獣を出して来やがった。めんどい
(黒一3秒でやれ)
(いえ、2秒です)
俺の中から黒一を出して一瞬で女共を蹴散らす。
(弱すぎますよ)
「まぁ殺す事を知らない餓鬼だしな」
俺はそのまま寮へと帰った。
次の日
「はぁ?えってことわ」
俺達がやった試合は無駄だったと先生に告げられた。なぜなら
「今年のクラス代表は二人だったんだ」
「つまり?」
「試合は無駄だった」
「嘘だドンドコドーン!」