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「空き瓶への手紙」  作者: ふき
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XXXX年09月26日

一週間、何も書かず、何もしなかった。どうやって日が過ぎたのか覚えていない。まるで埃袋のように座り、虚無を見つめていた。でも今日はなぜか、図書館へ行こうという気になった。理由はわからない。読書なんて、一度も好きになったことがない。学校では国語の授業をいつもサボっていた。読書は退屈な作業で、オタクか、孤独な40代の女性しかやらないものだ。今の俺は、むしろ後者のカテゴリーに近い。


家を出て、地元の図書館に向かった。着くと、利用者カードを作り、館員に何かおすすめはないか聞いてみた。しかし、彼は答える代わりに、俺の外見を批判し、次も同じ臭い服で来たら入館させないと言った。言い争いはしないことにしたが、心底ムカついた。まるで俺が糞まみれで、その糞で本を汚すかのように。


メインホールに入った。誰もいない。当然だ。みんな仕事か学校だろう。本棚を眺め始めた。どれもピンと来ない。どのタイトルもどこか味気ない。読者はまず本のタイトルに目をやる。キャッチーなタイトルを思いつけないなら、誰にも気づかれずに終わる。


しばらくして、よく聞く名前の本に気がついた。フョードル・ドストエフスキーの『罪と罰』だ。この本、文字通りどこにでもある。学校で、書店で、映画の中で。有名人や他の作家でさえ、この作品が大好きだと言う。どれだけ良いのか興味が湧いた。本を手に取り、近くのテーブルに座った。


半分ほど読んだ。もう夕方になっていた。で、わかったことか? この本、完全なクソだ。最後まで読まなくても断言できる。主人公は自分が特別だと思い込んでいるが、実際はただの痛々しいクソ野郎だ。自殺すら決断できない。そんな本が絶賛され、傑作と言われている。ああ、傑作だ。だがそれは、君が単なるクソ食いか、16歳で周りはみなクソだらけ、自分だけが最高だと思い込んでいる場合に限る。クソなだけじゃない、この本には魂が感じられない。ドストエフスキーは金のために書いたんだ。なのに君たちは深い意味を探そうとする。いいか? 俺が自分の本を書く。そこに俺の魂を全て注ぎ込む。そうすれば、真の読み物がどんなものか、わかるだろう。


明日もまた図書館に来ようと思う。何かマシなものを見つけられるかもしれない。手紙はまだ書かない。自分の本に集中したい。


今日は少ししか書けなかったが、言った通り、何も起こらなかった。次は、もっと冒険を見つけるかもしれない。

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