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薔薇と王妃の秘密の命名(大根)


ずっと前に書いて放置していた小話です♪

たぶん、これが一番最初の小話でしょうか?


「しょ〜ぎ?」

「言っとくけど、将棋じゃなくて薔の戯で薔戯だからね」

「ああ、薔薇の薔か」

「ふっ、私に相応しい素晴らしい名でしょう?」

「ってか、本名から一字取っただけじゃん」


本名が薔薇と書いて『そうび』と読む彼。

確かに、その美貌は咲き誇る大輪の薔薇の如く華麗にして艶やかである。それでいて、品の良さも漂わせ、本物の美女さえ張り合うのは難しい。


「でも、本名使うのやめなよ」

「じゃあどんな名ならいいのよ」


そう言われて果竪はしばし考える。


「そうだね〜〜、じゃあ茨戯」

「いばらぎ?何その間抜けな名前」

「いいじゃん。茨は薔薇の花を守る気高き化騎士。薔薇も王である萩波を守るのが仕事でしょう?なら、ピッタリじゃない」


薔薇を守る茨と王を守る薔薇。


「……なるほど」


確かにそう言われると納得だ。


「じゃあ茨戯ね」

「はいはい、それでいいわよ。あんたにしてはちゃんと考えたみたいだし」

「ちゃんとは余計よっ」


ベシベシと薔薇の胸を叩く果竪とひたすらからかい続ける薔薇。

そんな二人を離れた所から見下ろす人物達が居た。


「………あの二人、楽しそうですね」

「いや、楽しいっていうか一方的に王妃様がからかわれてるだけだと思うけど」

「……人がようやく面倒な仕事を終らせて帰ってくれば……あいつは人の妻にちょっかいをかけてるなんて……ねぇ?」

(逃げろ薔薇!)



果たして宰相の祈りは届いたのか?



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