No.1 悪役皇女【ルナ・ウェルモンド】
「この、ウェルモンド皇国の恥晒し!!あんたさえ生まれて来なければ良かったのよ!」
「皇妃様!もうおやめ下さ──きゃぁ!」
「あんたもわたくしの邪魔をするのね?!早くこの部屋から出ていきなさいっ!!」
初めて見た光景は、私の母親であろう……いや、母親であるウェルモンド皇国の皇妃【ルーマニア・ウェルモンド】が私の専属メイドである【メイ】を突き放したところだった。
なぜ初めて見た光景だというと、少し遡る事になる。
私はウェルモンド皇国の皇女に生まれ変わった日本からの転生者なのだ。日本での最後の記憶はこうだ。
私は日本で【宮本 明】という名前で普通の女子高生だった。その日の夜、私は好きな小説である〈光を求めて。〉という小説を読んでいたのだ。そして寝てしまい、目が覚めると小説の悪役皇女【ルナ・ウェルモンド】となってしまっていたのだ。
〈光を求めて。〉という小説は日本で大人気の小説である。
簡単に説明すると、主人公である【ソレイユ・ウェルモンド】は悪役皇女【ルナ・ウェルモンド】の妹で、いつも皇女に虐げられていた。それはソレイユの方が周りから愛されていたからだ。キラキラ光る長い金色のふわりとした長髪、空のように青い瞳。そして優しい心を持つ妹と、皇国では異例とされる銀髪。妹とは反対の赤い瞳で、周りが少しでもミスをすると牢屋にすぐ入れたり、引っぱたいたりする。そうなれば妹が愛されるのは当然だ。
そして皇女に虐げられていた妹は、皇国でのパーティの日最中バラ園へ抜け出し、恋をする。しかも、それからしばらくたった日に皇族で唯一の〈光の力〉に目覚める。それにより皇女はより妹に嫉妬をし、ある日毒を盛って毒殺しようとするが、それがバレて地下牢に入れられ、処刑されるのだ。
『メイ、メイ……行こう』
「皇女様……」
『私は大丈夫だから』
「……はい」
そうして私はお母様の部屋を後にした。
───────────────・・・
私はお母様のところから自分の部屋へと戻ってきていた。ちなみにメイは休むように言ったからここにはいない。
そして───・・・
『ほんっっっっとにどうしようかなぁ?!?!』
私は周りに誰も居ないことを確認して叫んだ。いや、だってこれは誰も叫ばずに居られないじゃん??なにせ自分が悪役皇女に転生しているのだから。
まあ、一言言えるのは私は私が死ぬのが嫌だから、破滅の未来を変えること!!よし決定!
……ところで、どうすればいいんだ??
はい皆様初めまして!小説初投稿のさく。といいます!
元々こういう小説を考えていて、投稿してみたいなーと思い投稿しました!
飽き性で急に投稿無くなったり、かなり遅くなったり等しますがある程度は頑張って投稿してく予定です!
よろしくお願いします!