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羊飼いと黒羊 ❂  作者: 巳夢
レオン編
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第六章 歪みの先には

前回のあらすじ

などの集団にやられてしまった団員だったがその事を伝えようとレオンが戻ってくると…

 目の前には王国騎士の方がいた。そこで僕は戦果と相手のことを伝えた。相手がどんなことをしてきたかも全て伝えた。すると目の前にいた王国騎士の方の表情が暗くなる。その瞬間だった。「それじゃあどうしてお前は生きて帰ってきたんだ?」そう担当の方から言われた。「目の前に敵側がいたのならなぜ攻撃をしなかった?なぜお前は無傷で戻ってきたんだ?」そう言われた。僕は自分の弱さを散々見せつけられたような後にこんな事を言われてしまった。「僕が……弱いばっかりに……」そういった瞬間だった。「これは責任を取って……王国追放だな」そう言うとにやりと笑い僕の手首に剣を当てた。「このままどこかへ行くか、ここにいる代わりにお前の腕を無くすか、どっちがいい?」そう言われら瞬間僕は気がついたら全力疾走をして部屋の中へ逃げ込んでいた。ドキドキと心拍数が上がる。早くここから出ないと、そう思った僕は荷物を身に着けて、3階の窓から外に向かって体を投げる。かなり高いが捕まったら殺される。そう思うと自然と走り続けられる。なんとか王国の外壁を抜ける。後ろを見るとあの人達はついてきていないようだ。このあとどうしよう…そんな事を考えながらとりあえず今まで行ったことがない道を進んでいった。どうせあそこに戻っても殺されるだけ、それなら僕はあそこには戻らず他の道を進もう。楽観的かもしれないがそのくらいしか僕にはできそうにない。どのくらいの距離を進んだのだろう。何回かは野宿をしてきたがどのくらい離れているかわからないところに小さな村がぽつんとあった。もう廃村か?そのくらい錆びたものも中にはあった。少し中に入るとそこには羊がかなり多くいた。ここは牧師が住むところなのだろうか?「誰かいませんか?」そう叫びながら村を歩く。すると思っていたよりも早く村人に会うことができた。「やぁ、君は?見かけない顔だね」そう村人から言われた。村人は金髪で少し長い髪を後ろでくくっている。男性の方だろうか?「近くの王国で王国騎士をやっていたものです。今は王国から追放されてしまって……」そう言うとその村人はやれやれと言う顔をして家に迎えてくれた。するとそこの村の人はこの村について色々と教えてくれた。元々ここの村は、羊飼いを育てるための場所だったらしい。今ではみんな王国に行ってしまったせいで人口が凄く減ってしまい今はその人しかいない村になってしまったらしい。「これから住むような家が無いのならここに寝泊まりするかい?幸い部屋、と言うか家は空いている。もし君がよかったら、だけどね」そう言ってくれた。僕はしばらくの間この村で過ごさせてもらうことにした。そういえば名前…そう思いその男性を見るとその人はにっこりと笑い「僕には名乗るような名前が無いんだ、その代わりサンとでも呼んでくれw」そう言われニッコリと微笑まれた。元々村で生活していたおかげで特に何か不便ということは無かった。僕がすぐに適応できるとサンは凄く驚いていた。それからしばらくはサン一緒に暮らした。そういえばと思い僕は羊の被り物を被った男性のような人を見たことがないかと尋ねてみた。しかしその話を聞いてもサンは首を横に振るだけだった。「他の村に行って情報収集するにもきっと怪しんで情報を出してくれやしないだろう。情報収集をするのならそれこそ羊飼いになってみたらどうだ?仕事の合間だからという理由で一応話くらいは聞けるだろうし…タイミングが多いし何より色々な村に行ける。どうだ?」そう誘いを受けた。僕は「ぜひよろしくお願いします。」そ言うとサンはにっこりと笑い別の家へ連れて行ってくれた。

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