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エピソード38 黒羊と光
「は…はは…あははw…!」そう笑いだす。私は何か悪魔でもついてしまっていたのだろうかと心配な顔をしてのぞき込む。「勝った…!勝ったよ…!!僕はやったんだ…!!あははw」レオはそう言いながら大粒の涙を流す。私はふと冷静になってしまい袖で顔を隠す。「私のせいでごめんなさい…」私のやったことは、人間の中ではやってはいけないことだ。大量の虐殺やほかの行為も。レオは私の手を握って言う。「メリー…言いたいことがあるんだけどいいかな?」私は当然そのやってはいけないことについて言われる。そう思った、結局見た目も変わらずこんなことをし続けて、殺されてしまっても仕方がないと思う。むしろ当然だ。「何…?どうしたの…?」私は震えた声で言い小さくレオを見る。するとレオははっとした顔をして「ちょっと待って!!」そう言い1輪だけ紫色の花を摘んだ。そして何かを作り私の左手の薬指に通した。見ると紫色の花の指輪だった。小さいころに私が作り方を教えて唯一レオがができるようになっていた花の指輪。




