表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
羊飼いと黒羊 ❂  作者: 巳夢
メリー編
57/62

エピソード36 黒羊と悪魔

 私は何とかこらえて意識を整える。すると今度は腹部に痛みが走る。腹部を触ると黒い触手のようなものが生えていた。何…これ…レオのほうを見ると悪魔におなかを踏まれているレオがいた。地面に倒れこみお腹を悪魔が踏みつけている。悪魔が足をどかすと私と同じようにレオにも触手が腹部に生えていた。「…弱すぎる」そう言いゆっくりと私のほうへ悪魔は歩いてくる。レオもやられてしまったのかぐったりとしている。悪魔は私のすぐ近くにまで歩いてきて止まり私に魔法をかけてきた。抑えていたはずの魔力が一気に外側へ流れていく。きっと私を完全に吸収するつもりなのだろう。その時だった、「まだ…死んでねぇから…勝手に殺すな……」そうレオは言う。「どうせお前は弱い、それにその傷は致命傷なはずだ、これ以上無駄なあがきはやめろ」それに続いて悪魔も言う。私はただ吸収に抗うことしかできなかった。でもすぐにあらがっても無駄だろうと気づく。そんなことはないと否定したかったが、本能的に察してしまう。実力差がありすぎる。いっそのこと、諦めてしまったほうが正しいのではないだろうか。「どうせ……私が生きていたって…」思わずそう呟いてしまう。だんだんと意識がなくなる。このまま、目を閉じてしまおうか……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ