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エピソード30 黒羊の本音2
「久しぶりにあって第一声が美しい女性になった?私はあなた達みたいに平和ボケしていないの、あの時あなたは花畑でリーダーに私が連れて行かれそうになったときあなたは何をしていたの?結局あなたは私を助け出すことなんてできなかった。リーダーが私のことを飼っていた時、あなたたちは何をしていたの?聞いた話によると剣がどうの魔法がどうのこうのって言って自分の村の勢力を自分で削っていただけじゃない!私がボロボロにされた時!私が強制的に武器の鍛錬をさせられていた時!私がただの玩具として感情を殺していたとき!あなたは何をしていたの?何が修行よ!何が護衛しますよ!!あなたは良いわよね!少し傷ついただけで周りから慰められて!少し何かしただけで周りからは褒められて!!」どうしてかはわからない、ただそんな言葉が私の口から出る。実際は聞いた話で私の目で実際に見たわけではないのに。きっと、嫌われてしまっただろう。「私はただ…普通の人でいたいだけなのに…」そう思わず呟いてしまう。我慢していた涙が溢れる。視線を上げるとマドは私のことを睨みつけていた。




