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羊飼いと黒羊 ❂  作者: 巳夢
メリー編
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エピソード25 黒羊と家族

 その時、前リーダーであったことを思い出した。私は村の人たちに向かって魔法を使った。すると村には真っ黒な影が伸びていく。そうして村の中はだんだんと影に飲み込まれていった。私はそのまま村に背を向けてそのまま次の村のほうへ向かった。村から出るとすぐにマドが合流してきてくれた。「どうだった?何か情報はつかめた?」そう聞かれた。私は村でのこと、あの時の男に教えてもらったことなどを全てマドに伝えた。するとマドは静かにうなずき、そのまま次の村の場所も教えてもらった。私は教えてもらったところに行く。次の村に着くがどうやら近くにいる動物のせいで泊めてもらうことはできないらしい。私は戻りながら途中でまたマドと合流しそのことを伝えた。するとマドは「いったん戻ろうか、いろいろ話したいから」そう言われた。私は拠点に戻ると真っ先に家族がいる洞窟のほうへ向かった。それを見てマドは私の後ろをついてくる。一瞬だがマドが笑っているようにも見える。家族の近くに寄った時だった。何やら悲鳴のようなものが聞こえる。私は恐る恐る近づくと家族は前よりも痩せていてそれどころか体には無数のあざが出ていた。「ど、どうしたの?」私は恐る恐る聞くと家族は何も言ってはくれなかった。私は心配して家族を見ると後ろからマドが「さぁ、行こうか」と笑って言ってきた。私は家族の前から離れることができずに檻越しから見ていると近くにいた人が檻に電気を流した。その瞬間家族は悲鳴のようなものをあげる。「なっ…!何をしているの…!?」私が声を出すとマドは笑いながら答える。「君が俺の言うことを聞かないからだよ、さっさと行くよ」そう言われた。私は家族が心配になりながらもマドについて行った。

 

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