表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
羊飼いと黒羊 ❂  作者: 巳夢
メリー編
42/44

エピソード21 黒羊と村人


 周りを見てもかなりさびれてしまっているところが多い。結構こういう雰囲気も好きだがかなり少人数の村なのだろうなと思った。すると村長さんは村の人たちと私を広場に来るように案内していた。私が広場と呼ばれるところにつくとすでに人は集まっていた。周りを見渡しても20人前後の村ということが分かった。村長は軽く私のことを紹介するとそのまま村の設備や泊っても大丈夫な部屋の説明などをしてくれた。村の人たちもとっても優しく話しかけてくれたり好き嫌いの話をしたりとかなりいい印象を持った。私は早速説明してもらった書物庫のほうへ向かう。かなり古い小屋のようで床にはわらが敷き積まれていて気でできている本棚に振るそうな本がたくさん並べてあった。壁一面に本棚がありこの中から悪魔関係の本を探すとなるとかなり骨が折れそうだ。仕方がないことではあるのだろうが…私はとりあえず古い本を探し何とか悪魔の情報が載ってそうな本を近くに置く。しばらくそんなことを繰り返していると突然鈍い音を立ててドアが開いた。誰かが来たのだろうか?そう思い視線をドアのほうへ移す。すると男の人が3人くらい入ってきた。1人はニヤニヤしながら中に入り、次の人は手を後ろにして中に入ってきた。最後の1人はしっかりドアを閉めてカギを閉める。一瞬嫌な予感がしたが気のせいだろうと思いそのまま本探しを続行していく。すると突然声をかけられた。「よぉ旅人さん、調子はどんな感じだい?」そう1番目の人に言われる。「…ここはすごいですね、探したい本が沢山で」そう言うともう1人が続けて「旅人さんはここへ何をしに来たんだ?一発目に書物庫に来たなんて、もしかしなくても何か隠してんじゃないのか?」そう言われた。私は驚きながら「そんなことは一切ないですよ!ただ少し探している本がありまして…」そう言う。すると後ろに何かを隠していた人はニコニコしながら「大丈夫だ、これからじっくり聞いてやるから」そう言い後ろに隠していたものを前に出した。手元にはロープが握られている。それでいったい何をするつもりなのだろうか?そう思いながら私は恐る恐る後ろに下がる。すると残りの2人に押さえつけられ、手首と足首にロープで身動きが取れないようにされ、叫ぼうとした瞬間口元にガムテープを貼られ声が出せなくなってしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ