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羊飼いと黒羊 ❂  作者: 巳夢
メリー編
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エピソード19 黒羊と人間界

 一体どういうことだろう?そう思い食事を終わらせて窓の後ろをついていく。すると暗い部屋の檻に連れていかれた。ここはどこなのだろう?そう思った時だった「メリー…?」そう男性の声が響く。どこか聴きなじみのある安心できる声。私は思わず「お父さん…?」そう呟く。すると今度は女性の声でメリー?という声が響く。今のはお母さんの声…「お母さん…!!」そう言うとマドが電気をつけてくれた。二人とも少し瘦せてしまっていたが間違いなく私の家族だ「良かった…!二人とも無事だったんだね!」そう言うと二人とも檻の隙間から手を出し私を抱きしめてくれた。きっと見た目は変わってしまっているのにこんなに優しくしてくれるなんて…やっぱり私の家族はこの二人だけだ!私はそういえばあの後村がどうなったのかを聞こうと思い思い切って家族に私がいなくなってどうなってしまったのかを聞いてみた。すると二人とも少し暗い顔をしながら説明をしてくれた。まず、私が連れ去られてしまい、レオンが一人で帰った来たのだが、レオンもボロボロで帰ってきた。始め羊のような大男にメリーが連れ去られてしまったという風にレオンは話していたのだが周りの村人たちは一切そんなことを信じずにレオンのことを責めていたらしい。始めはそんなに重要に考えていなかったらしいのだが、数日たって戻ってこない私に対し村の人たちが本当に連れ去られてしまったのではないかと大焦りを始めたらしい。そのせいでレオンを責めたり、いまさらレオンを責めるとはおかしいと言ったりで村の中は半分に意見が分かれてしまったらしい。しかも運が悪いことに剣側と魔法側に分かれてしまったせいでそのまま村内で戦争のようになってしまい、そのまま負けてしまった魔法側は村から追放されてしまったらしい。戻ろうとしても見つかった瞬間に元に戻されてしまい結局路頭に迷った魔法側はそのまま移住したそうなのだが、途中で食料がなくなったりしてしまって大変だったらしい。「何にしろ全くメリーは悪くないから気にしなくても大丈夫だがな」そう笑われて言われた。軽く世間話などをしていたらマドが「そろそろこちらも話をしようか」そう言われた。私は家族に笑顔で手を振り部屋に戻るマドの後ろをついていった。

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