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羊飼いと黒羊 ❂  作者: 巳夢
メリー編
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エピソード18 黒羊と永遠の羊

「メリー…?」そう声がして振り返るとそこにはマドがいた。私はマドもそうなのだろうか?そう思った。もしもマドも私のことを”道具”として認識しているのであれば、私の力に怯えているだけだとしたら、あいつの言う通り、搾取されるだけの存在ということになる。するとマドはまっすぐ私のほうへ走ってきて私を抱きしめた。「よかった…!本当に良かった!無事だったんだね…!」そう言い私を安心させるように背中をやさしくなでてくれた。そこには一切怯えや恐怖などは存在せず、むしろ優しい。私を心配してくれた、唯一の存在だ。そう思い私はマドをやさしく抱きしめる。「うん、何とか無事だよ、心配してくれてありがとう。」そういうとマドは地面に落ちたローブと杖を見た。「これ、お父さんの?」そう呟く、「うん、そうだよ、リーダーの、マドが持っておいたらいいんじゃない?お父さんの形見として」そう言うとマドはローブと杖を拾いローブを身にまとい杖をローブの中の杖をしまうところに差し込んだ。「これからは僕が、いや、俺がリーダーだ、メリー…お願いがある。これからも、俺と一緒に羊軍を支えてほしい。」そう言われた。私は笑顔でもちろん、そう答えるとすごく明るい笑顔になった。家に戻り私は食事をもらい、儀式の説明をしてもらった。どうやらあれは悪魔を召喚するための儀式らしく、その憑代として人間の中でもひと際魔力が高く衝撃にも耐えられそうな私が選ばれたらしい。詳しくはリーダーにしか分からないそうなのだが、分かることは今の羊軍の中で上から2番目くらいの強さになっているということらしい、一応今のところ一番強いのはマドになるらしい。私はすごいといい目を輝かせるとにっこりと笑って「まだまだ、一番強かったのは覚醒したお父さんだったからねwそこまで行ったらさすがのメリーも倒せないと思うよ、あの時のお父さんはメリーを傷つけないように手加減をしていただろうし。」そういいながら食事を終わらせる。するとマドは「どうだ、メリーに見せたいものがある。もしかしたら感動の再開になるかもしれないから…」そう言われた。

 

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