表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
羊飼いと黒羊 ❂  作者: 巳夢
メリー編
38/62

エピソード17 黒羊の逆襲2

 本当にそうなのだろうか?そう私の中で疑問が浮かぶ。でも確かに始め私を見た瞬間かなり驚いたような顔をしていた。そのあとだって私のほうを見らずにまるで何かに集中しているようにしてわざと視線をそらしているようにも見える気がする。もしもそうだとしたら、リーダーは私に恐れている?つまり、私よりも下の立場…?そう思った瞬間、私は今まで感じたことがないような力を感じた。何かあふれるような…そんな力が。私は片手でリーダーの首元をつかむ。するとリーダーは私に何かおびえたような眼をしてこちらを見てきた。本当だ。なんだ…こいつは私よりも弱い種族だったんだ。【弱い種族は徹底的に搾取するのみ、その程度にしか使い道のないやつなんだからな】そうか…私がすべきことは…私はリーダーの首を締め上げ一言言った。「お前の持っているもの、すべて私に渡してもらおうか。お前なんかよりも私が有効活用してやる。感謝すべきだな。」そういうとリーダーはおびえた顔のまま「お前に何ができるんだ?どうせお前は私に、我々の軍に使われるだけの”道具”にすぎないのに」そう言われた。その一言で私の堪忍袋の緒は完全に切れた。リーダーの首を完全に締め上げ、私はリーダーの力を自分の物にするイメージをした。すると私に力がたまっていくような感覚がする。首を絞められているリーダーは少しずつ枯れていくように細くなっていき最後には粉のように散ってしまった。手元にはローブと杖だけ残り地面にバサッと落ちた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ