エピソード9 黒羊と謌サ繧峨↑縺
ふと気がつくともう朝になっていた。時計を見るとまだリーダーが起こしに来るまで時間がある。(そうだ!寝たフリをしてリーダーを驚かせよう)そう思った私はもう一度目を閉じる。すると時間になったのかリーダーの足音がする。息を潜めていると扉が開いた。「おい人間…さっさと起きろ」そう低い声でリーダーが言う。あまりにも突然の出来事過ぎて私は寝たフリをしていたのを忘れて思わず飛び起きる。リーダーの顔を見るととても怖い顔をしていた。「何か…した…?」そう聞くと「喋るな人間」そう言われ私の首に首輪をつけた。急な出来事過ぎてついていけない。というか今日は儀式の日だ。これも儀式の1つなのだろうか…?そう思うと何も言わず首輪を引っ張られそのままどこかへ連れて行かれた。困惑しているとそのまま広場に連れて行かれた。
「お前ら!今日は儀式の予定であったが器が不適切であった!よって、今から1年以内に器が適切でなければこの人間を処分する!」そう言われた。今まで助けてもらえたのに…そこからは地獄だった。今までの倍以上勉強のスピードは上がり、問題が解けなかったら棒で叩かれた。そのせいで体中アザだらけになってしまった。それだけでなく普段厳しかった修行も倍以上厳しくなり1度でできなかったらボロボロになるまで修行を繰り返す。今までお弁当など作ってくれていたのにリーダーは何も言わずただ私を見下すだけでリーダーとマドには食事があるのに私にだけ食事がないのも当たり前になっていた。二人が食事をしている間も私は一人で走り込みや素振りなど、ただ単純な稽古を永遠としていた。手も豆だらけになり足もパンパンに腫れることも日常茶飯事だった。途中で倒れてしまえば側にいた仲間から「お前、役立たず」「根性なし」「即処分」そんな事を言われ続けていた。唯一手を差し伸べてくれる存在もいない。私はどんなに頑張っても認められる事ない。どんなに声をあげても誰も見向きもしてくれないと気がついてしまった。いや、今まで気づかないフリをしていただけだったのかもしれない。




