エピソード5 黒羊と教室
しかも周りが見えるように気を使ってもくれた。「オマエハコレカラココノセイカツニナレテモラウ。ベンキョウモトウゼンスルンダ、ハナシハソコカラ」そう言われた。するとそのまま建物に連れて行かれた。内装はとても綺麗で学校?のようなところらしい。元々私の村には学校もなかったのですごく新鮮だ。「オマエハムコウヘイッテオケ…シンセイヲシトイテヤル」そう言われた。私は近くにある本などがおいてあるスペースに行く。ただ自分の国の文字も読むのに苦戦するレベルの私。全く見たことがない文字で埋め尽くされ全くどういうことを書いているのかもわからない。ため息をつくとさっきのローブの人が手招きをした。私は呼ばれたように行くと「オマエ、ナマエハ?」そう言われた。「私はメリー…サスキア・メリーだよ」そう答えるとまた受付の人に話をしていた。少し経つと今度は「メリーコッチヘコイ」そう言われた。私はローブの人に付いていくと先生だろうか?別の服を着た人が出てくる。「ハヤクキナサイ」そう言われどこかへ連れて行かれる。周りを見ると生徒達だろうか?色々な人が座って話を聞いている。ただ悲しいことに字が読めないのでなんて書いてあるかはわからない。ローブの人もついてきてくれていて周りの様子を見ている。ついていくと誰もいない教室の前で先生が止まった。「キョウカラココデベンキョウシテモライマス」そう言われた。ローブの人はカタコトの言葉という感じだったがこの人の人はどこか冷たい感じを感じる。その人の授業は正直文字が読めない私には難しく、たまに罵声を浴びせてくるようなタイプだった。その瞬間、隣にいたローブの人が突然何かを叫ぶ、何かがわからなかったが先生のような人は動きが止まっていた。ローブの人は私の手を掴むとそのまま今来た道を戻って外へ行った。