エピソード1 紫色の花畑
前回のあらすじ
一人の幼馴染に恋しているメリーだったが…
「それじゃ行こうか」そういいながらレオンは私の手を握ってくれた。正直握ってくれただけでもうれしい。私は「うん!いつものお花畑ね!」そう言うと大きくレオンはうなずき、私の手を引いて花畑へと走った。花畑とはそんなに離れていないおかげですぐに到着した。私は早速花畑の中心へ座り、小さな花の冠を作り始めた。レオンはじっと私の指を見ている。このためにこつこつと練習をしてきてよかった。冠を作り終わりレオンの頭にそっと乗せる。レオンは花の冠を見る。その瞬間私はレオンに「次期国王、ノマード・レオン!!」そう笑顔で言う。するとレオンはとても照れくさそうな顔をしてからはい、と返事をした。照れくさそうな表情もかわいい。私はそこからレオンと一緒に花の指輪などの作り方を教えたり近くに咲いている花の観察をした。すると突然近くにある茂みからガサガサと音がした。このあたりに動物はいなかったと思うが……もしかしたら野ウサギとかがいるのだろうか?そう思いながら茂美のほうを見る。するとそこには男の人がいた。ただ普通の男の人ではない。頭に羊のような角を持っているし、見た目も肌色というよりかは黒い色をしたスーツ?を着ていて顔も羊のような感じになっていてとても不気味だ。レオンはその人たちがいることに気が付くと驚いた顔をして腰に差していた短剣を握って羊の人たちに向かって短剣を抜いた。するとその羊の人たちはレオンに向かって何か魔法のようなものを準備していた。私はレオンを見ていると後ろからこっそり1人いたのだろうか?私は体が浮く感覚がした。すると羊の様な人の1人は私をひょいっと担ぎ、残りの2人がレオンに向かって蹴りを入れていた。私は「レオン…!」そう叫んだが羊の大人たちに担がれているせいで何もできない。そのまま私を担いだ羊の大人は茂みの方へ入り、どこかへ向かって一直線に走っていた。




