第16章 メリーの秘密
前回のあらすじ
メリーと敵対してしまったレオンだが…
このままでは完全に相手のペースだ。その瞬間、地面に炎の線が入る。僕はリーダーを見るとどうやらリーダーは「ケケッ」と笑いながら僕の周りに魔法で区切りを作り動きを制限してきた。あまりにも不利すぎる戦い、ただどちらかをどうにかしないときっとすぐに僕がやられてしまう。するとメリーは頭を押さえたりしていた。僕はメリーを観察する。すると一瞬だがメリー目に涙が溜まっているように見えた。それを見た瞬間、僕は動きが止まってしまった。本当はメリーもこんなことはしたくないのでは?そう考えたからだ。しかし動きが止まった瞬間、リーダーは僕のことを拘束した。動けないように何重も重ねて拘束する。それがわかってなのかメリーは一気に距離を詰め、僕の足を千切ろうとしたり首に傷跡をつけたりしていた。しかし突然女の子の声が聞こえる。昔聞いたことがある大好きな声、「お願い……助けて…」そう聞こえた。その瞬間、僕の中で力がみなぎる。このままじゃ今まで修行してきたのが全て無駄になる。今までの犠牲も、時間も全て…その瞬間僕の目には青い炎のようなものが宿る。僕が…メリーを助けなくっちゃ…僕は魔法でちぎれてしまった左手をくっつけ、魔法で拘束を破る。するとメリーは驚いた様に動きが止まった。その瞬間、僕は自分で作ったオリジナルの魔法を使う。僕の近くにいる人物には心地よい鈴の音が聞こえる。そして範囲から出ると狼の遠吠えが鳴り響き大きめのウルファーの幻影が現れる。相手が元々羊であるシャーフになら僕が羊飼いをしていたときの方法でいけるだろう。すると魔法をかけた瞬間、リーダーは距離を取りメリー幼い少女のような目に戻っていた。リーダーを睨みつけると僅かだが「マズい…ヤドリ主が……」そう聞こえた。完全にリーダーがメリーから離れたのを確認して僕は羽織っていたマントをメリーの肩にかけた。そしてまたリーダーを睨みつける。するとリーダーは顔色を変えて「マズい…まずいマズイ不味い……!!」そう叫んでそのまま逃げようとする。「お前だけは許さん……メリーをここまでした罪は償ってもらう…」そう僕はいいツタのような物をリーダーの足に絡めそのまま下から火を出した。リーダーは叫び声のようなものを上げながらまたメリーに向かって何かを言っている。「メリー…!ナニヲしている!さっさとコンカ!お前のカゾクがどうなってもイイノカ!?」そう言う。メリーは頭がついてきていないのかリーダーがかけていた魔法のせいなのかはわからないがそのまま動かず下を向いていた。あまりにもリーダーが叫ぶので僕は「さっきっから本当にメリーを道具としか見ていないんだな…お前…こんな可愛い子を兵器として使うとか性根が腐りすぎてんだろ…もはや救いようもないな」そう言い僕はゆっくりリーダーに近づく。確実に次の一手で決める。するとその瞬間、リーダーはなにか焦ったような口調で話し始める。「もういい!全て!すべて!!スベテ!!!メリー!おまえの力ならバスベテヲ支配できる!そう伝えただロウ!?ソレナのにお前は!オマエは!!」そう叫びならが魔術を使う。「モウイイ…最終シュダンダ…!おまえナンカノ使えないやつヲ相手になンテした俺ガ間違いダッタ!!」そういった瞬間、突然そいつとは違う方から声が聞こえる。声というか悲鳴のような…僕は急いで悲鳴がする方を見る。するととても苦しそうに首を押さえているメリーがいた。すると今まで床に溢れていた液体がメリーに集まって行く。このままじゃまずいと思った僕は急いでリーダーを攻撃した。すると隙だらけだったせいなのかそのまま灰のように変わりさらさらとちっていった。今までの強敵がこんなにあっけなく終わるのかと思うと大分複雑な気持ちになる。その瞬間、またメリーの方から叫び声が聞こえる。僕はハッとしてメリーの方をみるとメリーの周りには黒い渦が巻いており、影が羊の化け物のような見た目に変わっていた。