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羊飼いと黒羊 ❂  作者: 巳夢
レオン編
14/58

第13章 山の麓村

前回のあらすじ

村の護衛についたレオンだったが

    

 僕は落ち込んでしまいながらも村にある広場へ向かう。そうして広場についたときだった。一斉に村人達から歓声の声が上がる。僕は驚いていると村長は「私達を守ってくださったんじゃ…当然のことじゃよ」そう言いながらニッコリと笑った。僕は村人がたくさんいるところで聞いてみた。「このあたりであの羊に関する情報は何かありませんか?どこから来たかとか、どうしたらでてくるのかとか…」そう聞くと村の人たちはみんな何かを考えているような仕草をした。やっぱりなにもないか…そう思った時だった。「そういえば山の麓にある村には元々栄えていたのに突然誰もいなくなったと言う噂は聞いたことがある。それがあの羊のせいなのかと言うのはわからないが…」と情報をもらった。この事を聞き、次の場所は山の麓に行こうと思い、今日中に村を離れると言うと村人達はみんなが悲しんでくれた。しかし僕が行くのならということで皆は見送りまでしてくれた。それから僕は少しづつのペースで村を出て山に向かって歩き始めた。数日歩いた頃だろうか、山の麓に小さい建物があるように見えた。「もしかしてこれか?」僕は恐る恐る建物の方へ向かう。すると小さい村の様になっていた。そこまではまだ良かったが床には今まで以上に黒いドロドロとした液体がうごめいていた。この黒い液体ももしかしたら昔亡くなった人が何らかの形でこのような姿にされているとしたら……そう考えると僕はシャーフに対する怒りがフツフツと湧き上がってきた。怒りが思っていた以上に湧いてしまったのか僕は村の奥の方にある洞窟のような所に入った。普段ならまっさきに疑うはずだったのですが今はそこまで疑わずにその洞窟の中に入っていった。すると突然目の前にシャーフが現れた。ランタンを持っていてこちらを攻撃するつもりは無さそうだったが僕はそのシャーフに向かって走り一発蹴りを入れてやろうと思った。しかしその瞬間「カシャ」と言う音がして体が宙に浮く感じがした。僕が驚くと僕は足が上に上がり宙吊りの状態になった。シャーフはというとこっちを見てケタケタと笑っている。やられた…そう思った瞬間。何匹かのシャーフがこちらに来てそのまま外に追いやられた。外にも何匹かのシャーフがいてこちらを見てケタケタと笑っている。「こいつら…!」僕がそういった瞬間、シャーフの後ろに他のシャーフとは違う女の子がいることに気づいた。その女の子は白い長い髪に羊の角を持っている片目の隠れた赤い目の女の子、少し前に見た写真に写っている女の子がいた。僕は戸惑い女の子の方を見る。本当にこの子が…?その時女の子はこっちを見てニコッと微笑んだ。その瞬間風が吹き女の子の髪が揺れる。すると耳のところに見覚えのある。花のピアスが見えた。僕がつけている物と同じ見た目、あの時メリーがブレスレットとしてつけていた花のピアス。僕は思わず「メリー…?」そう呟いた。

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