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羊飼いと黒羊 ❂  作者: 巳夢
レオン編
12/62

第11章 その少女の名は

前回のあらすじ

いよいよシャーフを倒したレオンだったが…

 その字を見た瞬間僕は嫌な予感がした。奴らがちゃんと理解して文字を書けているのかはしらないが小さく文字を読む。「サスキア…メリー…」もしかしただ今回の黒い羊が来たのも村の攻撃をしたのもメリーが関係あるかもしれない。もしもそうだとしたら自分にメリーが止められるのだろうか。そう考えながら焼けた村を見る。煤だらけでほとんどわからないがかすかに紙のようなものが落ちていた。しかも何故か1枚だけ、黒くなっているだけで読もうと思ったら読めないわけじゃない。僕はその紙を拾い上げ煤だらけの文字を読み取る。「……の日……のところに………………が見えた。は…………と……あのバ…モノが来る。我は……モノを…………別……”シャーフ・シュヴァルツ”…ここ……はシャーフと…………」と書かれていた。ほとんど何を書いているのかはわからなかったがなんとなくあの羊の被り物をしているのをシャーフと呼んでいるのだろうと推測ができた。周りを見渡すと入口付近に土と混ざっていた黒い液体が少しづつ動いているような気がした。僕は近づくとその瞬間、黒い液体は段々と人型のような形になっていき、あっという間にシャーフの形になった。シャーフは僕を見ると液体を滴らせ手に小さいナイフのようなものを作り僕に切りかかってきた。僕が魔法で風を出すとその瞬間にシャーフは地面に溶けるように戻りどこかへいなくなった。「とりあえず…村を出ないとな…」そう僕は呟き村を出て他の村へ歩みを始めた。向かっている途中、何度かガサガサと音を立てていたが特に何もいる気配は無く、何日も日をまたいでもそれからシャーフが来ることは無かった。気がつくと隣の村についていた。このあたりは王国の関係もあってか少し離れたらすぐに村がある。だからこそ羊飼いの仕事が合うんだろう。僕は早速村へ入る。すると村人達が少しづつでてきた。みんな僕を見た瞬間こっちに飛んでくるのではないかと言う速度で僕に駆け寄り「助けてください…!」そう言われた。僕はとりあえず話だけでも聞こうと思いどうしたのかを尋ねる。すると「村人達がどんどんいなくなるんです!お願いします!どうかお助けください…」そうその村の村長と思われる人から言われた。僕は「昔少しだけ王国騎士をやってはいたのでわかりました。とりあえず本日は僕が見張りとしてつかせてもらいます。それでいかがですか?」そう言うとその村長と思われる人は「ありがとうございます…この恩は必ず忘れません…!」そう言われた。そこまで言われたら王国騎士でなくても断れない。早速僕は時間まで村人へ聞きこみ調査をした。すると村人達は墓場が騒がしくなると言っていたり黒い化け物のようなものが来てから居なくなるなど色々気になることが聞けた。

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