第五章 “hakubito”
「はぁ..だっる。」
私はいつもどうり学校に登校をし、下駄箱を開けるとひらひらと封筒に入った紙が落ちてきた。それは呼び出しの手紙だった。ついに私も..?と思ったが不思議な点があった。いつも同学年の小羽をいじめているのだがいじめてる3人全員で来いと書かれてあった。とりあえず萌とまいにこのことを共有して放課後言われたとうりに屋上へ向かった。そして屋上ドアの前までたどり着いた。私達は思いっきりドアノブをひねりドアを開けた。そこには三年の先輩がただ一人立っていた。
「お、来たか。」
その先輩がこちらに歩み寄ってきて。
「お前ら、死にたい?」
と唐突に。そして冷徹に私達に言ってきた。私はただ呆然とすることしかできなかった。
「唐突だがお前らは“hakubito”って知ってるか?」
“hakubito”その名は数年前名を連ねていたあるグループのトップ。知らない訳がない。私はそのグループのメンバーなのだから。
「まぁ柏は知ってるだるだろうが数年前最強が揃っていた集団のトップの名前。」
「まさか..?」
「あぁ。多分そのまさかだ。」
私は察してしまった。目に前に立っている先輩は“hakubito”であると。
「ごめんなさい!もうしません!」
私のその発言に彼は鼻で笑い飛ばした。
「謝って済む問題じゃねーんだよゴラァ!」
彼は今にでも私達を殴りそうな気迫を醸し出していた。
「あいつはな、昨日オメェらのせいで自殺しようとしたんだぞ?その事の重大さ分かってんのか?」
その言葉に私は押し黙るしかなかった。
「で?残りの二人は?ずっと黙ってるけど?」
二人はその気迫に押し込まれ黙っていた。主にいじめていたのは私だ。なので私は彼に向かって床に膝を付き土下座をした。
「柏、謝る相手が違うだろ、相手が。俺に謝ってどうする?」
はぁ。いつから私は道を踏み外したのだろうか。昔あんなに自分がやだったこと平気でやって...そんなことをした自分が許せなかった。自分に対し怒りが湧いてくる。
「謝ってこいよ。」
「はい。」
私は小羽に謝るためあるき出した。