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第二章 吉田兄弟

 「ん?」

何やら車が後ろから来ている。

「やってやるか。」

俺はアクセルを全力で踏み、車を前進させる。だが、後ろの車はちぎるどころかどんどん迫ってくる。

「な!?エボⅴだと?」

こいつはなんなんだ?なぜ俺のスープラでちぎれない?20年以上前の車だろーが。

「クソったれ!」

俺はイライラしながらもバトルに集中する。後ろにピッタリ付かれているのでプレッシャーが半端ないが集中する。

「こいつ馬鹿なのか?この先は180度カーブだぞ?」

俺の横を通過するエボⅴ。

「いわんこっちゃねぇ。」

「!?」

俺は目の前起きたことに対し呆然とするのを余儀なくされた。俺でもできない高度な“コンパスドリフト”を簡単に奴はやってのけた。あのエボⅴにはなにかある。あれは車がすごいんじゃない。ドライバーがすごいんだ。こんなに楽しいバトル何年振りだ?俺の心に火が付いた今日この頃だった。

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