わたしの星の王子様
婆さんや 婆さんや
孫がな 産まれたぞ
ほれ これを見てみい
えんえんと泣いとるわい はっはっは
どうだい 儂だってな
パソコンくらい ちょちょいのちょい
なに? すまほぉ?
知っとったわい
ちょぉっと 間違えてもうたわ
婆さんや 婆さんや
孫がな もうすぐ幼稚園に行くぞぃ
ほれ もう婆さんの腰くらい大きくなっとる
これは わしに似て ないすがいになるぞぉ
すごいだろ えいご 話せるんよ わし
孫にえいさい教育 できる日も近いなぁ
なに? えいさいとえいごは 違うぅ?
そんなはずはない なにを言っとる
えーと パソコン パソコン
ばあさんや ばあさんや
孫がな さいきんな はなしてくれん
ほれ パソコンがな
前まで あおとあか したに小さい
すぅ〜っとすべる 丸いのもでてこんし
わしの顔が 写ったままこわれとる 見てみい
なに? これは 鏡ぃ?
これはー 寝ぼけてただけ
ウソやない メガネ どこいったぁ
ばあさんや ばあさんや
まごが がっこうのテストで
1ばんをとったのは ほんとうか?
すごいなぁ 1ばんぼし かっこいいなぁ
わしも いまは ねたままだけどな
これでも しんどうと よばれてたんだぞ
すまん うそついた
ばあさんのまえだと かっこうをつけたくて
ついつい いじをはってしまう
でもな
わしの いちばんぼしは
ばあさんだけや
ほんとだぞ
★
お爺さん お爺さん
わたしはね
流行りの苦手な貴方の見える
冬の空が大好きです
大好きな孫の話で盛り上がる
貴方の笑顔も大好きです
お爺さん
貴方はわたしの一番星
わたしがいくまで
流れないでくださいね
流れなければ いつだって貴方に逢えるのよ
恥ずかしいからって 雲に隠れないでくださいね