世界:B /// W
【光の巫女】
霊獣国テヴィエスにおける最高存在。その身が契約する【獣宝】は、【輝煌の獣宝】
国を守護し、善き処へ人々を導く者である。
政治を仕切る人間は他にも別に存在している。しかし発言力・権力はどんな場合であっても優先されるべきものであり、巫女の意志はすなわち”テヴィエスの意志”ということになる。
【四方の守護者】
霊獣国テヴィエスの最高存在・『光の巫女』を守護する者。合計して四名おり、それぞれが【獣宝】と契約している。
『炎の守護者』……【焔天の獣宝】
『水の守護者』……【蒼水の獣宝】
『風の守護者』……【疾風の獣宝】
『地の守護者』……【大地の獣宝】
【獣宝】
正式な読みは、【獣宝】。
1.この世界、エウローヴァにおいて、合計四種存在している【神宝】と呼ばれるモノのひとつ。霊獣国テヴィエスにおいて、『光の巫女』と『守護者』が代々継承してきたモノである。
合計して五つの獣宝が存在している。
名称は以下の通り。
【輝煌の獣宝】――その身が宿す霊獣の名は、『麒麟』
【焔天の獣宝】――その身が宿す霊獣の名は、『朱雀』
【蒼水の獣宝】――その身が宿す霊獣の名は、『青龍』
【疾風の獣宝】――その身が宿す霊獣の名は、『白虎』
【大地の獣宝】――その身が宿す霊獣の名は、『玄武』
2.人智を超える力を持つモノ。その使用者も、人ならざる異常なりし力を手にすることができる。
製作者は不明。製造時期も不明。しかし事実として、獣宝はこのセカイに存在している。
エウローヴァに伝わる神話に、このような一節がある。
”セカイを創造された神は、星天へ帰還されるまえに、四つの柱を創造された。
神が如き存在。神の叡智が刻まれたもの。
創造神の御使いたる四つの柱は、世界の礎となりて。
〈創星記/序章より〉”
このように【神宝】はセカイを創造した神が、人々を善き処へ導くために用意したモノ。神の知恵が具現化したモノであるという説が、通説となっている。
*
この宝に刻み込まれた概念とは、『五方霊獣』と呼ばれるものだ。
とある概念から派生し、このセカイで新たに確立されたもの。それが【獣宝】の根幹に刻まれている。
では、『五方霊獣』とは何か。
それは、東西南北という『四方』と『中央』という方位に、実体を持たせたもの。
方角というカタチなきモノに、『獣』という型を与え、そこに象徴となる『属性』を付与する。それに依り、”霊獣”という存在・概念を確立する。
つまるところ、実態がないモノの神格化だ。ここでの神格化とは、神そのものではなく、『神に等しいが神ではない』モノを指す。
ヒトの上位存在としてセカイに存るモノ。
『五方霊獣』とは、そういうものである。
*
3.【獣宝】には、二つの状態がある。
『霊臨』を発動している状態と、そうでない状態だ。
『霊臨』についてここでも記述しておこう。
『霊臨』とは、”『霊』獣を降『臨』させる”もの。
ただの概念にすぎないはずの『霊獣』を、カタチある存在として、この世に顕現させる。それが『霊臨』である。
【獣宝】そのものが持つ特性と、契約者の心象が合わさった時――その心象を祈祷詩として紡ぎ、この世界に理をカタチとして顕現させるのだ。
霊臨は、魔術とは異なる異能体系であることを、ここに明記しておく。
さて。
先に述べたように、【獣宝】には、二つの状態がある。
もっともこれは、すべての【神宝】に共通するコトなのだが、ここでは置いておく。
まずは一つめ。
内側に潜む可能性。現実に顕れてないモノ。刻まれた概念という”本体”から発生する『可能性』を事象として引き出すだけの状態。
この状態を《可能態》と呼ぶ。
例を挙げるならば、フィエナクス・ヴィオレが使用していた【火之精・火花繚乱】だ。あの異能は彼女の【獣宝】……【焔天の獣宝】に刻まれた『霊獣』が持つ”可能性”を事象として引き出したモノだ。
対する二つめ。
事物がその可能態から展開して、現実に活動している状態。すなわち、神宝に刻まれた概念がセカイに顕現している状態。
この状態を、《現実態》と呼ぶ。
この状態が、『霊臨』発動にあたる。刻まれた概念、すなわち『五方霊獣』を実体あるモノとして、現実に顕現している。絶対的な理を顕わす状態と言い換えても良いだろう。
このように、【神宝】には二つの状態が存在している。
霊臨はいわば、《可能態》から《現実態》へ移行するためのトリガーのようなものだ。
4.【獣宝】を始めとする【神宝】の役目とは、■■■の■■、すなわち■を■■し、『■』の■■の■■とすることであり、
【>>>>>>想定外事象発生。情報欠損】
【>>>>>>これ以上の情報は現在の領域では閲覧できません】