人物:『カタストラス・ヘプター』
◆カタストラス・ヘプター
身長:175センチ
年齢:32
一人称:俺
二人称:貴様
階級:『王級』
得意属性:水属性
得意魔術系統:黒魔導
属性:悪/正義
◆人物像
1.天辰理想教が七星司教のひとり。《揺光の星》を冠する魔術師。
七星司教とは、天辰理想教における幹部的存在であり、名称の通り七人存在する。
その性格は酷く冷徹。大人はもちろん、たとえ女子供であろうとも、彼は容赦なく攻撃するだろう。
なぜならば、それは理想のための礎。
されど彼は――その礎となった者の名を、忘れない。
*
天辰理想教をひとことで表わすならば、『狂人の集団』である。
普通から外れた道を歩くもの。
狂気を正気とし、異常こそが通常である彼らは、ただひとつの理想を目指している。
すなわち、世界救済の理想郷。
天辰が掲げる理想の果てに、それは齎されると、彼らは信じている。
*
2.彼の本来の在り方は、『正義』である。
元々は、夜天星辰王国魔導師団の魔術師
人々を救いたい。理不尽から虐げられる無辜の民を、どうかこの手で救いたい――間違いなく”正義”であった彼は、そう願っていた。しかし、世界は広大だった。ゆえに彼の小さな手では、すべてを救えなかった。
――だから悩み、くるしんだ。
――だから望み、求め続けた。
世界の救済を。
そんな時、彼はひとりの男と出会う。
死神のように存る男――イデアル・ラ・モルテと。
きっと、それこそが彼の運命の始まりだった。
『悪』になると誓った。
理想のための、必要悪に。
世界にとっての、絶対悪に。
正しいまま狂った男。
それが、カタストラス・ヘプターだ。
◆禁忌魔術
【穿斬・高圧水流】
禁忌魔術のひとつ。現代においては使用者はカタストラスしかいないため、事実上、彼の固有魔術と化している。
なぜ使用者が彼しかいないのか。それは、単純な話、カタストラス以外この魔術を覚えていないからだ。
禁忌魔術というのは、危険ゆえに禁忌とされ、秘匿された魔術である。その魔術詠式は誰も知らず、そして扱う者はいない。
ゆえに、秘匿された魔術詠式を奪取し、会得すれば――おのずと、それは『固有魔術』と化す。
つまるところ、彼は秘匿されていた【穿斬・高圧水流】の魔術詠式を奪取し、これを会得したのだ。
そして彼は、他者に魔術詠式を公開しなかった――というよりは、公開したが彼以外習得できなかった、というのが正しい――ため、事実上彼の固有魔術となった。
【穿斬・高圧水流】がもたらす”結果”とは、『貫通・切断』である。
超高圧に加圧され、超高速に噴射する水を以て、あらゆるモノを穿ち断つ。非常に高い殺傷性を帯びた魔術である。
使用・操作に至っては高難度であり、水属性を得意とする魔術師でもトップクラスであるカタストラスだからこそ、使用できたと言えるだろう。
◆結ばれた縁
・イデアル・ラ・モルテ
畏敬。共に理想を目指す同胞であり、彼の運命を始めたキッカケとなった者。
ゆえにカタストラスはイデアルに絶対の信頼を置いている。
――だからこそ、彼が伝える筋書きに異を唱えることはなく。
己が死すらも、是とするのだ。
・テイルム・ヘクサ
協力的友情。共に理想を目指す同胞であり、七星司教の中ではイデアルの次に信頼を置いている。その証拠に、彼とカタストラスは共に行動するコトが多い――否、多かった。
・イル・ドゥ=テヴィエス/シオン・ミルファク
敵対。先の物語において、イル達にとっての”敵”として、カタストラスは在った。それこそが彼の『役目』だったから。
『始動』と『覚醒』――それが、彼の役目であった。