第8話 殲滅計画、はじめました。
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崖から飛び降りた俺は落下しながら魔物の群れを見た。
「本当にいろんな種類の魔物がいるな...」
サミレが付け足すように話す
「ゴブリンやトロールの他にオーク、ガーゴイルなどの小型モンスターやドラゴンも数匹いますね。」
「いやはや、あれほどの魔物を相手にするとは...心が踊りますな」
ムロが少し楽しそうに言ったのを引いている俺にまたムロが話しかける
「ところで少年よ。そなたはどうやって着地するのじゃ?」
あ...
やべぇヤベェヤベェヤベェ!
着地のこと何も考えてなかった!
なんかすげえ流れに乗って飛んじゃったけど着地どうしよう!?
焦っているのを見てサミレがそっと俺に告げる
「仕方ないですね。【鍋の蓋】を使ったりして着地で大きな音を立てると主将に気づかれてしまいますから私が今回は特別に浮遊魔法をかけてあげますよ。」
「サミレ殿、儂には付与せんでよいぞ。儂には狩魂憤怒があるからの。」
「狩魂憤怒?」
「そうじゃ。代々獣人族の戦士のみが使えるとゆう己の殺戮本能を全開にして戦う戦法じゃ。」
怖えええええええ!
「そろそろつきますよ!サヤダ、浮遊魔法をかけますよ!」
「儂も行くかの。」
俺の体が緑の霧のようなものに包まれた
「おお!?」
俺とサミレはふわふわと地面に着地した。
「どうやら、無事ついたよいじゃの。」
音もなく隣にムロがたっていた!
「おぅ!?」
「儂ら獣人族にとっては不音着地など造作もないわい。」
驚く俺を気にせず、サミレは目の前の家ほどの大きさの虫を指差し、言い放った。
「あれが魔物の群れの主将でしょう。あんな魔物、みたことがありません...それにあれほどの種族の違う魔物が群れを作るとゆう前例は聞いた事がありませんし....」
虫はピクリとも動かない。寝ているのかもしれないな。と考えているとサミレが声をかけてきた。
「おそらく、今は寝ているようなので起きる前にやっつけてしまいましょう。」
サミレが魔法詠唱を始めようとした瞬間
「ぐぬ!?」
ムロが驚きの声を上げ、その場に座り込んだ
「どうしたのですか!?」
「少年よ!防御魔法を!全体にかけるのじゃ!早く!」
すごく焦った様子で叫ぶムロを見て、俺は急いで防御魔法【鍋の蓋】を唱えた
「【鍋の蓋】ぁぁぁぁぁっ!」
3人を取り囲むように黄色の球壁が現れた
「よく聞くのじゃ、2人とも。なぜあれ程の種族が違う魔物が群れを作っておったのかわかった。」
サミレが横で首を傾げている
「あの虫は超音波魔法を使いよる。」
「!? 超音波魔法を!?」
「そうじゃ。耳の良い獣人族の儂には聞こえたのじゃ。おそらく、小さな超音波を高周波で出し続け、魔物どもを洗脳して操っていたのじゃろう。」
「超音波を出してたって事は」
「そうじゃの。狸寝入りじゃ。」
ムロがそう言い放ってから虫の方を睨むと同時に大きな地響きが鳴り響いた
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
虫がこちらを覗き込むようにゆっくりと起き上がってきた!
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