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伝説の鞘、貰いました。  作者: 平永 望楽
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第7話 鍋の蓋、作りました。

伝説の鞘、貰いました。を閲覧いただき、ありがとうございます!

「その様子だと、出来たようですね!防御魔法が!」

サミレがペタペタと走ってくる

「なんか難しいこと言った後に鍋の蓋とかいってたんだけど?」

「ふふふっ!いい事を教えて上げましょう!魔法とは本来、元からあるものではありません!人によって作られるものです!つまり!私は貴方に魔法を覚えさせたのではなく、新しい魔法を創生させたのです!」

「俺、魔法をつくったのか!?」

「そうゆうことです!本来、魔法を創生するなど歴史に残る大魔法使いくらいで無いと不可能ですが、エクスキャリバーの専用の魔法なら可能かと思いまして、魔法が創生可能な状態、いわば極限状態までサヤダを追い詰めることで、本能的な防御理性が反応し、エクスキャリバー専用防御魔法になったんです!」

「スゲェェェ!」

俺魔法を作っちゃったのか!歴史に残る大魔法使くらいの事をしたのか!

でもやっぱり、自分の作った魔法の名前が気になるよな!

「ちなみにこの魔法の名前って何になるの?」

「ふふふっ!よくぞ、きいてくれました!魔法を創生する際、創生者が初めに発した言葉が魔法名に成ります!」

つまり俺が初めに言った言葉...

あ!?

俺が察したと同時に笑顔でサミレが囁く

「そう、【鍋の蓋】です。」

「てんめぇぇぇぇぇっ!」

嬉しそうにぴょんぴょん跳ねながらゲスの笑みで話すサミレ。

「ぐふふふふっ!弟子が師匠より先に魔法を作るなどあってはならないのです!しかも私は、「これはなんですか?」と貴方に聞いただけで防御魔法に【鍋の蓋】と名付けたのは貴方ですよ?どうですか?今の気分は?貴方が世界で一番初めに作った魔法の名前は【鍋の蓋】デスヨォ?いいじゃ無いですか!言いやすくてそれに鍋の蓋と唱えるだけでこれからは防御魔法が発動できるのですよ?」

クッソウゼェェェェェェ!

「【鍋の蓋】ぁぁぁっ!」

黄色の薄い球体がサミレを包んだと同時に真っ青なサミレが大声を出した

「うわぁぁぁ!出してください!【鍋の蓋】には魔法も通じませんし本人の意思でないと出れないんですよ!」

なるほど、【鍋の蓋】は自分以外のところにも出せるのか。

「俺の記念すべき初の魔法に変な名前をつけた罰だ!しばらくそこにいやがれ!」

俺が勝ち誇った顔で閉じ込められたサミレを見ているとサミレが途中から何かに気がついた様に笑い始めた

「ふふふっ!この勝負!私の勝ちです!」

何言ってんだこいつ。

「ワァー。ヤメテクダサイ。サラワナイデクダサイ。オトウトガ、イエデマッテルンデスー。」

マジ何言ってんだこいつ。棒読みでマジ何言ってんだこいつ。

「おい!そこのお前!何してる!」

この声を聞いて俺は、やっと気づいた。

見れないけど、多分後ろに多分シナムの若い方がいる...!どうしよう!この状態だと完全に俺誘拐犯に見えるよね?なんか昨日見た限りだとシナムの方って多分すげえ好戦的だよね!?どうしよう...あ、そうだ!共通の話題をして仲良くなって見逃してもらおう!シナムの人と共通の話題になりそうなもの...肉!

「肉って、美味しいよね!」

「急に何言ってんだあんた。」

この後、説明するのに3時間かかった。




いよいよ、魔物群れへの奇襲当日、昨日の夜の作戦会議で俺は副隊長であるサミレとペアを組み戦う事になった。ま、【鍋の蓋】もあるし多分大丈夫だろう。

作戦はいたって単純。俺とサミレのコンビとムロさんでまず群れのリーダーの首をとり、動揺させる。そして後はゴルダ隊長の指揮で動揺している魔物たちを倒すだけだ。だが、この作戦は主将をうまく打ち取れなければこちらが負けるリスクがとても大きくなる。俺たち3人の失敗は絶対に許されない。

早朝、魔物の群れ付近の崖の上で殲滅隊及び、シナム軍が集結した。

小腹が空いたのでパンをかじっていると作戦開始時刻になったらしく、シナムの長老のムロが口を開いた

「今こそ悪しき魔物どもを殲滅する時は来たれり。」

ゴダル隊長も合わせるように話す

「君たちの暗殺が成功しなければ、この作戦は失敗だと思え。」

頷くサミレ。俺もそれに合わせて頷く。

「「いざ!参らん!」」

俺たち3人はゴダル隊長とムロの言葉とともに魔物の群れの中に崖から飛び込んだ!

伝説の鞘、貰いました。を閲覧いただきありがとうございました!

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