第6話 攻撃すらも、ダメでした。
伝説の鞘、貰いました。
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コロシアムに着いて実践的な修行と言われて少しワクワクしていた俺ですが修行内容を聞いてあらビックリ
「これからサヤダには私の下級召喚獣と戦ってもらいます。あ、攻撃はなしですよ。」
「攻撃無しとか死ねと?」
「はい。」
「そうなの!?直球すぎない!?」
俺を無視して何か呪文を唱え始めたサミレ
「我が魔力を糧とし、魔なる命よ!参来せよ!」
地面から俺の腰くらいの悪魔のようなものが出てきた。
「修行は簡単ですよ。その悪魔が放つ魔法を反射して、悪魔を倒してください。そして先に警告しておきますね。エクスキャリバーの能力はあくまで魔法の反射。魔法の所有権を奪えるわけでは無いので、反射した魔法を操ることは出来ません。ま、サヤダが魔法を覚えれば所有権も奪える様になるかもしれませんがね。感覚で魔法を跳ね返してくださいね。」
「つまり打てばいいんだな。」
現役卓球部だった俺は鞘を持ってラケットのように構える。
「そんな剣の構え、見たことありませんね。いや、そもそも伝説の聖剣の構えを見たことがありませんが。と言うか鞘しかない剣士も見たことありませんが。」
「うるせぇ!」
こっちはジジイの詐欺で鞘しかねえんだよ!半分どころか15%もねえだろが!
「クルルルルル!」
小さな悪魔が俺を威嚇するように口を大きく開けた。
ボッ!
と、音を鳴らして野球ボールくいの火の玉が飛んできた!
あんまり早くないから鞘でうまいこと火の玉が跳ね返して即終了だ!
「.......ィィィィィインっ!」
鞘に火の玉が当たる寸前、目の前で火の玉が大爆発した。
「いってぇぇぇぇっ!?」
「誰が単に炎魔法と言いましたか?爆破魔法ですよ?」
この性悪女!
「もう一度行きますよ!」
「クッソ!」
また小さな悪魔が俺に炎の玉を吐く
今度は少し前に出て爆発する前に鞘に当てる!
カッ!
よし!これで反射でき
バァァァァァァァァン!
反射した直後に俺の前で爆破した
「誰が爆発のタイミングが操作できないと言いましたか?」
こいつ!本当に性格わるいな!
また小さな悪魔が口を開けて俺に炎の玉を放つ。
この動き、トラウマになりそうだな...
火の玉が俺の前に来た瞬間、頭の中に何かの重く、声が響いた。
(頭に浮かぶ言の葉に従え。)
「闇なる総体より守りし神々よ!聖なる加護を我に授けよ!エクスキャリバー!」
俺は頭に浮かぶ言葉を大声で叫んで鞘を地面に突き刺した!
バァァァァァァァァン!
鞘の中心の紅の宝石が強く光り、俺を囲むように黄色い透けた球体ができている。
覚えられたのか?...?俺は防御魔法が....
しばらく、俺がかんしょうに浸っていると、サミレが思い出したように叫んだ
「サヤダ!答えてください!私が持っているこれはなんですか?」
....このタイミングで?
サミレが手に持っているのは...コロシアムの待合室にあった鍋の蓋?
「鍋の蓋?だろ?」
《エクスキャリバー専用簡易球壁防御魔法【鍋の蓋】誕生 習得 以後、エクスキャリバー専用簡易球壁防御魔法=【鍋の蓋】》
は?
伝説の鞘、貰いました。を
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