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伝説の鞘、貰いました。  作者: 平永 望楽
3/14

第3話 綺麗に拘束、決まりました。

伝説の鞘、貰いました。

を閲覧いただき、ありがとございます!

感想やアドバイスをくださると嬉しいです!

目がさめると、なんだか見たことある場所にいた。薄暗い。静かなあの部屋だ。

「ここからかぁぁぁいっ!」

ガタガタガタガタ!

また、ついさっき聞いた音がするな。

また同じ失敗をするほど俺はバカじゃない!タイミングを読んで!

「で、抜け落ちるっ!」

そう叫んで、俺は回避するために、少しジャンプした。

見事に頭を打った。落ちた。

「いってぇ!」

「国王暗殺未遂、及び国家転覆罪で処刑する!」

ですよね!知ってました!

「バーストライク!」

再び俺の胸をめがけて赤く光った槍が飛んでくる。

さっき試す暇もなかったからな。これ、防げるかなっ!

俺は手にした唯一の所持品、エクスキャリバー(鞘)を槍に当てた。


ギャインっ!


光りが走ったと、目がだんだんと慣れてくる。そこにあったものは、無傷の俺と槍だった物を手に掴み、倒れている相手だった。

正直に言うと、俺自身も防げると思わなかった。

「離れてください!一番隊!魔法で向かい打ちます!」

バッ!と兵士らしき人たちが一斉に交代し、魔法使いの様な格好の人が多く出てきた。

「まて!話を聞いてくれ!」

「「「ナフセルス!」」」

俺の言葉などなかったかの様に数人が魔法を解き放つ。

ま、正直あの程度の感じなら防げそうだから余裕なんだけど。


無理でした。拘束系魔法でした。ガッチガッチにこれでもかってくらいに縛られました。鞘だけが無事、残りました。


「一番隊!処刑を!」

「まて」

低く、大きな声が響いた。その主は国王だった。

国王は落ちているエクスキャリバー(鞘)を持ち、俺に尋ねる。

「お主のものか。」

「ああ。そうだ。そして俺は魔王を倒す伝説の勇者、佐谷田 健だ。」

ドヤ顔で告げる俺に国王が告げる。

「お主、今の状況がわかっておるかの。お主は国王送冠式の最中に侵入し屋根裏で怪しい音を出し、衛生兵が槍で突いたところ落ちてきて、発見され処刑されかけているのじゃぞ。」

国王が死んだ魚の様な目を向けて来る。

「おまけに何故か聖剣エクスキャリバーまで持っておる。なぜじゃ。聖剣エクスキャリバーは伝説の聖剣。どこで、どうやって手に入れたのじゃ。」

「答えられない。だが、この俺を生かし、見逃さなければ後々大変なことになるだろう。エクスキャリバーの持ち主として警告する。」

「鞘しかないんじゃが。おい。目をそらすでない。」

「俺。どうなるんですか?」

「なぜ急に敬語にしたのじゃ。目をうるうるさせるでない。案ずるな、お主はエクスキャリバーの一部を持っている以上、魔王軍と戦うためのカギになるかもしれんからの。生かしておく。」

やった!

「ですが!国王様!」

「なんじゃ。異論があるかの。」

一瞬で空気が変わった。重く、水中にいる様な感覚になる緊迫感。流石は国王だ。

「いえ!無礼をお許しください。」

「少年よ。話を戻すぞ。お主はエクスキャリバーの一部の持ち主である為処刑しない。だが、侵入者である事実は変わらない。」

俺も侵入したくて侵入したわけじゃないんだけどな...

「よってお主にはこれから我々政府の仕事を手伝ってもらう。」

「事務ならできませんよ。」

「案ずるな。とても軽い討伐程度じゃ。ただし、生活などは民宿じゃがの。」

こうして、俺の異世界生活が始まった。

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