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伝説の鞘、貰いました。  作者: 平永 望楽
13/14

第13話 ゼ●シィー、はじめました。


「もう!始まってますか!?」


その声の主はサミレだった。


「おおサミレ!起きたのか!」

「サヤダ!起こしてくださいと言ったじゃないですか!宴に遅れてしまったじゃないですか!」

「すまんすまん。ほら、飲むか?」

「あ!飲みます!」

ゴク!ゴク!ゴク!

と、酔った俺の渡した酒を一口で全部飲んでいるサミレを見て兵士達が焦りだした。

「お前、後の面倒見ろよ。」

「頼んだぜ。」

「任せた。」

あっと言う間に兵士達は別の机に移動し、俺と飲み続けるサミレが残った。


嫌な予感しかしないですけど


バン!と木の樽で作られたジョッキを地面に叩きつけたあと、サミレが大声で叫ぶ

「サヤダ!あなたは師匠に対して失礼過ぎるんですよ!幼女呼ばわりしたり!」

「お前はめんどくさい親戚のおじさんか。」

「大体なんですか!なんで男はわたしによってこないんですか!ばかなんですか!?なんですか!?男はみんなばかなんですか!?男はみんなギルドの受付娘みたいなブリブリした女子がいいんですか?裏を見ろよ裏を!ドロドロしてんだよ女子なんてみんな!『ダイエット?してないよw』ふざけんな!私は見たことありますよ!?朝必死でランニングしてたでしょ!?バリバリダイエット頑張ってんじゃねえかぁぁっ!」

「ブリブリって言うな。そしてグチるな。そもそも結婚とか彼女とかめんどくせえ。俺はそう思うぜー。」

ため息混じりに言っていた俺他所にサミレがまたジョッキを口に運んだ後、勢いよく机にジョッキを叩きつけ叫んだ!

「そうですよ!そもそも私は相手がいないわけじゃないんですよ!結婚や彼氏にあまり興味はありませんし!魔法を武器に戦場を駆け巡る事が私の人生ですし!」

「そうか。お前は彼氏とか興味ないのか...」

俺が上を向いて軽い溜息を付くと、少し心配そうに酔ったサミレが俺に聞いてきた

「......。もしかして、見た目は10歳とか言っときながら私に惚れちゃったりしてました?サヤダはロリコンだったのですか?ま、彼氏がエクスキャリバーの所持者だったら私も鼻が高いので別に嫌でもないですけど...金が問題ですね。80億くらい稼いだら付き合ってあげますよ。」

そう言ってグビッと再び酒を飲むサミレ。

「お前が部屋で寝た後、お前の溢れてた荷物からゼ●シィーが出てきたからさ。焦ってんだなぁって思って。」

飲んでいた酒を勢いよくスプラッシュしたサミレがこちらを見つめる

「!?」

この世界では文字は大体日本語だったことにも驚いた。けど正直、異世界にゼ●シィーがある事が一番異世界にきてから驚いた。

「ち、違いますよ!あれは焦ってるんじゃなくて、たまたま...そうです!拾ったんですよ!落ちてたんで!」

「ほんとにぃ?」

俺がニヤニヤしながら聞いているとサミレが我に帰ったように話し出す

「って、おい。何勝手に他人のカバン見てんだ童貞。」

やべえ。目がやべえ。話題ずらさなきゃ。

「おいゼ●シィー」

「私はゼ●シィーじゃありません。」

「え?違うの?ゼ●シィーじゃないの?ゼ●シィーをこんなとこまで持ってくるくらいだからゼ●シィーを愛してやまないゼ●シィー大好き少女略して、ゼ●シィーかと思ってた。」

「ゼ●シィー大好き少女略して、ゼ●シィーって、それゼ●シィー本体になってるじゃないですか。それにサヤダ、単にゼ●シィーって言いたいだけですよね。」

「え?サミレ、ゼ●シィーはじめたんじゃないの?」

「ゼ●シィーはじめましたってなんですか!?」


こんな調子で翌朝まで宴は続いた。

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