第10話 冷凍とフラグ、不回避でした。
伝説の鞘、貰いました。を閲覧いただき、ありがとうございました!
静かに虫の方を見て狙いを定めるサミレ
「今回は特別に私が使える中で一番MPを使う魔法を見せてあげましょう!一度で半分のMPを消費する大技だですよ!」
殲滅隊副隊長のMP半分の大技とか!
絶対やばいよ!魔法は一切通らないから【鍋の蓋】の中にいれば魔法に巻き込まれる事は無いから安心だけど...
ヒュオオオオ
冷たい風が吹き始め、地面に大きな魔法陣の様なものがうっすらと浮かび上がった。その中心で目を青く光らせて詠唱を始めたサミレ
「我が魔力をかてとし、我に白銀の意思を迎こう。凍てつく人々、絶する龍よ。温暖の世界の理を越え白輝の世界をもたらせよ!」
大きな吹雪が起き、魔法陣が眩しく光る!
「《咲氷千刃》!」
吹雪が一箇所に小さく集まり、消えた。
ギャイィィィィィィィィィィン!!
反転している虫の体内から大きな氷の刃が何十本もある出現し、虫は完全に引き裂かれた。
「スゲェェェェ!」
「ほう。なかなかのものですな。」
ものすごいドヤ顔でサミレが近づいてくる
「どうですか?サヤダ!師匠の力を思い知ららましたか?」
「ああ。まあ、正直あの魔法を打った後のサミレはかっこよかったよ。」
素直に褒められると思っていなかったようで顔を赤くしたサミレが慌てて話す。
「ま、まぁ。私の様に殲滅隊副隊長にもなればこのくらいの魔物は瞬殺ですよ!ま、あんなに大軍の魔物を引き連れていたのでもっと強いかと思ってましたが、そんなに強くありませんでしたね!」
嫌な予感がする。
パキパキパキパキパキパキ!
虫の方から音がなる。
「「「「「「ピキャァ。ハピキィ。」」」」」
虫の体内から数千匹を超える人の顔くらいの虫が大量に出てきた!
しかもあいつら、散らばって逃げようとしてやがる!
ほら!言わんこっちゃない!
「前言撤回だ!フラグ立てんじゃねぇ!馬鹿!」
「ええ!?私がなにをしたってゆうんですか!?」
「いちゃついておるところをすまんが儂はまだ反動で動けそうに無い。」
「「イチャついて無い!」」
でもムロを守りながら戦わないといけないとなると、俺は常時ムロに【鍋の蓋】を使っていないといけないから俺は鞘で直接攻撃するしかないけどそれだとあまりにも効率が悪すぎる!つまり実質、戦えるのはサミレだけになる。けど、サミレもMPが半分しかないし...
! そうだ!
「サミレ!もっかい咲華千刃をうてるか?」
「打てますが、さすがに数が多すぎます!三分の一ほど逃してしまいますよ!」
三分の一なら大丈夫だ!
「大丈夫だ!打ってくれ!あいつらが散らばる前に!」
「わ、わかりました!」
サミレが詠唱をすっ飛ばして魔法を放とうとしているのでさっきよりは威力が落ちるけど問題ない!
「《咲氷千刃》!」
氷の刃が虫たちの中心に出た瞬間!
キィィィィィ!
今だ!
「【鍋の蓋】ぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
俺は渾身のサイズで【鍋の蓋】を発動させた!
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