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伝説の鞘、貰いました。  作者: 平永 望楽
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第1話 唐突な死、告げられました。

こんにちは、平永 望楽です。

「伝説の鞘、貰いました。」を閲覧頂き、ありがとうございます!

 目がさめると俺は懐かしい、穏やかな光が差し込む温かな真っ白な神殿のようなところに立っていた。そこには1人の優しさの溢れでる、1人の老人がいた。頭の上に光の輪を輝かせた老人が、唇をそっと開き、優しい声で俺に伝える。


「あ、お前。死んだぞい。」


 は?いやいやいやいやいや。

 まて、状況を理解しよう。

 俺の名前は佐谷田 健。花の高校一年生。顔面偏差値ちょい低め。

 俺は友達と仲良く学校へ登校してたはず。死ぬ要素なんてどこにもないよな。別に車に轢かれたわけでもないし。あ、これあれか。ドッキリか。

「カメラどこですか?」

「何を言っておるのじゃ。さてはお前、ワシの言っておることが信じられんのじゃな。無理もない。ワシは死んでしまったお前の魂を導く役割をしておる。」

 だが、正直に言うと俺も理解した。俺は死んだのだろう。目の前の老人が人工でできるような光を放っていないのだ。一目見ればわかる。本物の神だと。

「お前にわかる様に説明しよう。お前の生きていた現世と、死人のいく冥界。この二つは現世の人間が死亡し冥界へ行き、冥界の霊が赤子として、現世に生まれる。このサイクルで世界は回っていたのじゃ。だが少し問題が起きての。実は現世とはお前のいた現世だけではないのじゃ。現世というものは二つあっての、もう一つの現世はお前のいた現世でいうRPGの様な世界じゃ。で、その世界は魔王軍に対抗するために人類が人口をどんどん増やしての。冥界と現世のバランスが取れなくなってしまったのじゃ。そこで現世の人間を気の毒ながら少し減らすことにしたのじゃ。それで向こうの人間を殺そうとしたところ、間違ってお前の現世の人間を消してしまってな...それでお前が...の...」

 なるほど。

「っておい!」

 よそよそしく視線を逸らした老人にしっかりと視界を合わせ、問い詰める。

「あんたらの手違いで俺間違って死んだのかよ!」

 俺と一緒に登校してたあいつ、唐突に俺が死んでびっくりしただろうな...とんでもねぇトラウマうえつけちまったな...

「やっちゃったのじゃ☆」

「じゃ☆、じゃねえよ。俺どうなるんだよ。」

 少し考えた様なそぶりを見せた後、何かを思いついた様に提案してきた。

「そうじゃ、お前向こうの現世に行かんかの?詫びとして、なんでも好きな願い事をひとつ、向こうの世界に行くなら叶えてやるわい。」

 つまり、俗に言う転生ってやつか。冥界って正直そんな面白そうな場所じゃなさそうだし、いっそのことこの提案を受けてもいいかもな。

「質問。ただ、死んだら終わりなのか?」

「いや、お前は向こうの世界で死んだら最後に食事した時まで帰れる様にしてやろう。ただし、RPGの様に死んだら金は二分の一になるがの。」

 なるほどな。なかなかいいかもな。また現世に戻っても正直、つまらんだろうし。

「よし。その提案、飲もうじゃないか。」

「助かるわい。お前が魔王軍を倒せば人口も減るし、お前も満足できるし一石二鳥じゃ。で、願い事はどうするのじゃ?」

「そうだな。その世界で一番強い伝説の聖剣。みたいな奴ってあるか?」

「聖剣エクスキャリバーなんてどうじゃ?この剣ならば魔王でさえ初期装備でも倒せるのじゃ。」

 チート剣か。チート過ぎてもつまらないからな。

「その聖剣エクスキャリバーってのは力を出し過ぎない様に半分ほど貰うってのはできるか?」

 少し悩んだ後に返してくる

「構わんが、本当に良いのか?半分ほどしか力をだせんが。」

「ああ、いいぜ。で、早速やってくれるか?」

「よいが、少し注意点がある。向こうの世界に行ったらエクスキャリバーを持っているが、もう願いは変えられんからな。それと、転生場所はどこかはわからん。最悪、海上の場合もあるのじゃ。」

 俺は泳げるし、大丈夫だろ。多分。

「大丈夫だ。」

「では、はじめるとするかの。」

 俺の足元に大きな魔法時の様なものが出現し、俺を光で包んだ。目の前が見えなくなる瞬間、小さく声が神の声が聞こえた。

「旅立つのじゃ...世界を救う勇者よ...唐揚げ食べたいの。」

 あいつ、次会ったらシバいてやる。

伝説の鞘、貰いました。を閲覧頂き、ありがとうございました!

感想、アドバイスなどを頂けると、とても嬉しいです!

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