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気付いたら異世界で走ってました。。  作者: 黄昏のハヤト
9/9

アデリア

第9話アデリア



「(柔らかい。なんだこの感覚は。)」


頭の方にとても柔らかく、温もりがあった。

これは俺が小さいときに母にもしてもらったことがある。

俺は逆光の中目を開けた。

すると、そこには肩ぐらいまで伸ばしてた金色に輝く髪に、とても綺麗な薄い水色の目をしたほぼ俺と同じぐらいの女の子が俺に膝枕をして恥ずかしそうに俺の方を見ていた。

俺は何が起きたか分からなかった。


「(誰だ?この可愛い少女は?俺を助けてくれたのか?てかなんで膝枕されてんだ俺!?!?)」


俺はまた倒れそうになった。すると、


「やっと起きた!大丈夫?」


「あぁ君のお陰で大丈夫そうだ。ありがとう。

 それで・・・えぇーと、この状況は・・・・・」


「あ、えーと・・・膝枕?」


「あ、そうなんだ、そういうことね。ハハハハ・・・」


「(ヤバい、話が続かない・・・)」


「君、名前は?」


「俺は早瀬碧人。えーと、16歳です。はい。」


「なーんだ。年上かー。」


「それで・・・君の名前は・・・・?」


「私はアデリア、アデリア・アーガス。年は15。だから君・・・あ、アオト君の一個下だね!」


「碧人で良いよ。えーとアデリアさん・・・・?」


「アデリアで良いよ〜〜アオト!」


「分かった。そう呼ぶよ、アデリア」


「うん!それはそうとアデリアは冒険者なの?」


「半年前から冒険者をやってるんだ。それにしてもアオトは駆け出し冒険者だろ?そんな駆け出し冒険者がいきなりブラックファンゴと闘うなんて、それにレベル4のファンゴだよ!?」


「ファンゴ・・・?あ、さっきのモンスターか。」


「そういうこと。この辺の草むらでは中々強い方だよ。一番厄介なやつは地中に連れ込むやつで、倒し方さえ分かってれば、ただの雑魚だけど分かってない駆け出しは命を落とすこともあるんだよ、だから合わなくてよかったね!」


「(この世界でも命の重みは同じか。)」


俺は寒気がしたかのように少し震えた。


「あ、そう言えばレベルってなんのこと?さっきからファンゴのレベルが4とか、なんかとか・・・」


「はぁー・・・アオトはホント何も知らないんだね?レベルぐらい知ってるかと思ってたのに・・・田舎モンでも知ってることだよ?まぁ話すと少し長いけどヨロシクね」




『昔、この世界の神々は時間を持て余した。

ならゲームをしようとなり、この世界のモンスターにレベルを与えた。このレベルは地域ごとにレベルが上がっていき、弱い人、子供が多い村、戦士がいない村はレベルが下がった。だが、モンスターだけ上げても仕方がないとなり冒険者になったモノはレベルを与えるという条件を与えた。そして今の現在がある。』


「(王道のゲームにありそうな設定だ。)」


そのレベル制度をやるためにはどうしたら良いの?」


俺は立ち上がって聞く。


「ギルドに行って申請しないとダメね。」


「そのギルドはどこにあるの?」


「街に行くとギルドがあるよ。

 近くに街があるけど一緒に行かない?」


俺は目を輝かせ喜んで頷いた。


「じゃあその間、ヨロシクね!アオト♪」


あまりにも可愛すぎて死にそうになった。













新たなメンバーとなったアデリア。

ヒロイン登場で少し異世界ぽくなりました。

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