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気付いたら異世界で走ってました。。  作者: 黄昏のハヤト
8/9

始まりと出会い。

第8話始まりと出会い。



俺は驚いた。圧倒的に。そして思い出した。


中学の時、俺は部活に入っておらず家に帰ればゲームをしてた。その時俺はあるゲームにハマっていた。

名前は“モンスターファイティング”通称”モンファイ“。

このゲームはモンスターのせいで村が危機に落ちて崩壊しそうな時にとある旅人が訪れ、その村を守るために己の命を賭けてモンスターと闘うと言う有りガチなゲームだった。

しかし、俺はこのゲームにハマっていた。

どこが面白いかと言われると答えるのに少し混乱したがそれでも辞めることは出来なかった。

俺は大体のモンスターは倒せた。

そんな時ある大型アップデートで新モンスターが追加された。そのモンスターはドラゴンではなく、イノシシ型だった。

今までのモンスターと違いとても大きく、爪も長く、なんと言っても3本の大きな角が特徴的だった。

俺はその時まで楽勝で勝てると思ってた。

しかし、俺は24戦中の0勝24敗だった。

俺は初めてゲームでトラウマを抱いたのであった。


俺はそんな過去のトラウマを思い出してしまった。


「あいつとは違う‼なんせあのモンスターは高難易度クエストのモンスターだったが、こいつはレベル1ぐらいの雑魚モンスターに違いない‼」 


目の前のモンスターのレベルは分からなかったが、

基本、最初に出てくるモンスターはレベル1がお決まりだろうと思ったからであった。


すると、モンスターがいきなり突進してきた。

俺は瞬時の反射でギリギリ避けることに成功した。


「あっぶねぇ・・・今陸上部で良かったと思ったわ。」


しかし、モンスターは優しくはなかった。

また二回目の突進技を出してきたのであった。

しかしさっきとはあることが違うかった。


「地味に速くなってないか?」


コイツは段々攻撃速度が速くなって行った。


「要するに、速く倒さないと最終的にはとんでもない速さになって結果ゲームオーバーって訳か。まぁこの世界で死んだらどうなるのかはわからないがそれでも俺はこんな雑魚野郎に負けるわけにはいかない!」 


そういうと俺はしっかりと剣を構えて次の攻撃に備えた。

モンファイをやってたお陰がある程度そのモンスターの動きがなんとく予測出来た。すると、


「クワワワワッ!」


と見た目に対して可愛い声だった。

しかし、この声に俺は油断をしてしまった。


さっきの1.5倍ぐらいの速さで突進してきたので、俺はしっかりと守ることが出来ず3mぐらい勢いで飛ばされた。

痛かった。普通に痛かった。

けどモンスターはまってくれない。

俺は立ち上がり集中した。


「(これは100mと同じだ。油断したら負けだ。)」


そう心の中で思った。



「クワワワワッ!」


「(来る‼)」


そう思うと俺は大きく剣を振り降ろしてモンスターの頭に付いてる角に当てた。

相打ちのように両者一歩も引かなかった。

碧人は日頃の練習で足腰はたいぶ鍛えており、この時その鍛えた筋肉がしっかりと動いたくれた。


「いっけぇぇぇぇぇーーーーーーー!!!」


そういうと俺は剣に最大のチカラを入れた。


『バキィーンーーー!!!!!!!!』


何かが弾かれる音ともにモンスターの角が空高く飛んでいき、俺の近くの草むらに落ちた。

俺は少し有利になったと安心した。

しかし、その安心もすぐなくなった。

明らかに変だ。

先程とは様子が全然違うかった。

黒ぽい毛が所々赤くなり気付いたら目も赤くなっていた。

これはよくある“お怒りモード”や”本気モード“と言われるヤツだった。

俺は構わず今度は襲いかかった。

ヤツの頭目掛けて大きな振り落としをした。

しかし、やつの突進が俺のスピードを超えて先手攻撃をしてきたのであった。

俺は運良くヤツの2本の角が腹に当たらなかったが、ヤツのまぁまぁ大きい顔が腹に直接当たった。


「痛ったあああぁぁぁぁぁ!!!」


完璧に水落ちに入ってしまった。

とてつもなく痛かった。

正直もう立ち上がることすら不可能だった。

あまりにも痛過ぎて。


「(つい何時間前まで普通の高校生がいきなりこんなモンスターに勝てるわけねぇーじゃねぇかよ)」


そしてモンスターは躊躇なく突進してきた。


「(もう、終わりなのか・・・来るな来い!)」


俺は歯を食いしばって目をつぶって痛みに少しでも耐えようと自分なりの考えをした。


『タタタタタッ、パッパンッ!』


何か音がした。分からなかった。何が起きたのだ。

俺は考えるのに少し焦った。

気付けばモンスターが口を開いたまま倒れた。

しかし、倒れたお陰で音の正体がわかった。


透き通るかのような美しい金髪に、飾りとしてつけてる赤い宝石が入ったアクセサリーに、とても軽そうだが多分とてもしっかりと作られている装備に、俺の剣の半分ぐらいの細差の剣を持ち、真っ直ぐとしたとても綺麗な緑ぽい目をした女の子がそこに立っていた。

俺は唖然だった。

まさかこんな人に会えるとは思ってもみなかった。

もちろん可愛さの意味もあるが俺よりかも遥かに小柄で弱そうなのにあのモンスターを一撃で倒すほどのチカラがあることにもすると、女の子は口を開いた。


「君ー。大丈夫かい?怪我はないかい?」


俺は可愛さのあまりそのまま気を失った。














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