始まりの異世界
碧人はとうとう異世界に入る。
しかし、異世界は現実のようには甘くかった。
第5話始まりの異世界
俺は叫んだ。ありったけのチカラで叫んだ。
ここはどこなんだ?俺はベッドで寝ていたハズだ。
何が起きた?と脳内の整理が一切追いつかなかった。
そんな中足元に一通の手紙があった。
少し泥がかかってるがとても触り心地のいい紙だった。
中を開け、文章を見た。
『フルディスに選ばれし2人の生贄よ。
君たち生贄は4年に一度行われる神々の祭り、
フルディスに選ばれた者たちだ。
君たちが居た世界とはまた別の世界、言わば異世界に
君たちを転移させた。
ここで君たちは己のチカラを使って強く生きてくれ。』
俺は真っ白になった。
まずフルディスって??
神々って誰?
異世界ってなんのことだ???
俺は脳内の整理がとうとうつかなくなった。
けどあることに気付いた。
「君たちって事は俺だけではないのか・・・・?」
そう文章には『君』では『君たち』と書いていた。
俺はその時心細かった心が少し和らいだようなだった。
そのもう1人の生贄を探した。
「どこにいるんだ・・・おーい!生贄さーん!!!
居るなら返事をしてくれーーーーー!!!!!」
しかし、こんだけ見渡しの良い野原なのに見つけることは
出来なかった。
「まさか転移ってのは別々の場所なのか・・・?(苦笑い)」
多分別々の場所で転移なんだろうと思った。
理由はないがなんとなくそう思った。
そう思ったとき何とも言えず、苦笑いが込み上げた。
そして俺は冷静になる為、木に腰を掛けるよう座った。
今までの出来事をまとめた。
「俺は4年に一度の祭りの生贄で、別世界に飛ばされた・・・
ってことか。そしてここで生きろって感じか・・・」
かなり落ち着きを取り戻した。そして、
「見とけよ、神様‼俺はこんな世界で負けるなんかしねぇ!!」
俺は天に向かって叫んだ。そのあと周りの探索から始まった。
そして木の裏側に謎のモノを見つけた。
「なんだ、これ?液晶・・・?」
紙のように薄いが、見た感じはテレビの液晶のようだった。
そして俺は興味本意でそれに触れてしまった・・・