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気付いたら異世界で走ってました。。  作者: 黄昏のハヤト
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フルディス

神々の祭りフルディスが開催される。

そして選ばれるモノたち。

さぁどうなる!?

第4話フルディス


『いやー、とうとうこの時期じゃのー』


今にも、倒れそうな爺さんが、ワインのような物を持ちながら、前の液晶のテレビを見ながら喋る。


『今年は、どんな生贄が集まるのかのー』


『前回みたいなことにはならないようにしないとのー』


と、色んなところから爺さんの声が聞こえる。

しかし、爺さんって言ってもただの爺さんではなかった。

この爺さんたちには天に透き通るような美しい羽があった。

そう、ここは天界だ。

そしてその天界の中でも普通の天使クラスでは絶対に行けない

トップクラス限定の場所、『キャエル』という場所だった。


『皆様、お集まり頂きありがとう御座います。

 今回フルディスの司会&進行担当をするシェリーです♪』


透き通るような金色の髪、サファイアのような美しい目、

そして何より、背中についてる大きな羽。天使だった。


『今からフルディスの生贄の抽選をしたいと思います』


少しテンションが上がったような口ぶりだった。


『では参りたいと思います!ほい!』


指を鳴らすと、『ポン!』と言う音ともにコンビニにありそうな一番クジの抽選箱が出てきた。そしてその中に手を入れる。


『では1人目の生贄は・・・・・・・♪

 なになに・・・フムフム・・・おおぉーーーーーーー‼』


と、1人で盛り上がっていた。他の神々が


『どんな子だい?早く教えてくれんか』すると、


『1人目の生贄は・・・早瀬碧人君‼

 日本の高校に通う16歳の男のでーす!!

 そして今回は“陽”です!』


すると神々が落ち着いたかのように、


『“陽”なのか・・・これは実に良き』と言った。


この”陽“ってのは

 運動が出来る体系か

 基本的運動能力を超えてるか

 病気や怪我をしていないか 

など、全ステータスにおいてある程度しっかりしているか

のことを表すのだ。

逆を表す“陰”をある。”陰“に値する人は、

 運動が出来ない体系

 基本的運動能力を満たしていない

 病気や怪我をしている

 現在引きこもりをしている

というのが大まかな項目である。


ちなみにこの判断はシェリーによって独断で決められている。


『では2人目の生贄に参りましょう!

1人目は男の子だったんで男の子のくじは抜いて・・・』


そういうと、人差し指を上に立て、時計回りに回した、

すると、男のくじが渦のように抽選箱から出てきて、

この部屋の壁にある松明の置物に全部入って燃えた。


『さぁ2人目は・・・・おおぉーーーーーーー!!

 今度もまた日本からの・・・ 』


と、名前を言おうとした時、シェリーの胸元につけてあった

結晶みたいなのが光った。これはシェリーの携帯的なもので、そして色の光方によってなんの合図かを見極めるそうだ。

どうやらお呼び出しの合図だったらしい。


『あ、すいません・・・呼び出しがかかったので

 2人目の生贄の紹介は後ほど・・・』


そういうとシェリーは指でゲートみたいなのを作り、

飛んで消えた。

シェリーはこうやって消えることが多々あったので神々も

何も言わず、食べ物の方に集中した。すると、ある神が、


『では、アオト君のやつでも見るかの・・・』と言うと、


テレビに碧人を映し出して、ワイングラスをテーブルに置いた。

そして貯めていたことを口に出した。


『アイツに似ているそっくりじゃな。』


不敵な笑みと共に部屋の暗さに包み込まれた。





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