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ダクバ!  作者: 魔王
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プロローグ

何を望む?すくなくともこんなことは幼少期に望んでなんかいなかった。だが、人生と運命は悲惨なものだ、望まないものがいつもくる、壊れる。生きてて何の意味がある?人間何のために生きる?生きるための希望と守るためのものがあるから?夢、希望、未来への渇望、守るべきもの、守りたいもの、人それぞれなにかがあるから今を生きるのだろう、なら、それを失ってしまったものは?死ぬのか?否、それでは世界が成り立たない、失ったのなら探せばいい、すべてを壊して

俺は 死んだ。


あの日から俺という人間はいなくなった。死んだのだ。なにもかも。人として、だ。人として死んだのだ。じゃあ、今生きてる俺はなんなのか?人でもなく動物でもない生き物など、人が考えられる限りではいろいろあるだろう。ただし、その中でも恐怖をするものとはなにか?答えは一つ。



俺は 化物になったんだ。



ある日、それはとても天気のいい日だった。夏の昼下がりの頃。とても綺麗な空だった。雲ひとつない快晴。 その空に響く子供たちの元気な声。ここにも一人、虫あみをもって元気に走る明るい少年がいた。少年は自分の帰るべき家に帰ってきた。手には大きなカブトムシが掴まれていた。今日は日曜日。いつも仕事に行ってる父親も唯一の休みの日だ。だからこそ、少年の心はいつもよりワクワクしていた。こんなにも大きいカブトムシは珍しい。そんな珍しく大きいカブトムシを見せてパパとママに妹の日和を驚かせるために。そんな昂った心で家に入る。

「ただいまー!」

元気のいい少年の声が家に響く。しかし、少年を迎えに来るものはおろか返事を返すものはいなかった。少年は不思議がって家の中に入っていった。

「パパー?ママー?日和?」

少年はリビングへの扉を開く。そうして少年を迎えたのは血だまりと二人の死体だった。

「パパ…?ママ…?」

それは紛れもなく少年の母親と父親だった。それは間違いなかった、脳がそうだとわかっていた。だが、まだほんの九歳の少年には理解が及ばなかった。

「ね、ねぇ、なんで寝てるの?ねぇ、おきて、おきてよ!」

少年は認めたくない現実を徐々に認識し始めた。しかし、少年はそれを認めたくなかった。半ば狂乱状態に陥った。

「パパ!ママ!起きてよ!ねぇ起きてよ!ほら、こんなおっきいカブトムシを掴まえたんだよ?ねぇ、なにか喋ってよ…。パパ、ママ…」

ふと、何かが壁に書いてあるのが見えて少年は壁を見る。壁には血で∞の記しが刻まれていた。その文字を少年は一生忘れることはないだろう。

「そうだ!日和!どこにいるんだ日和!」

少年は家中を探し回った。しかし、愛する妹の姿はどこにもなかった。しばらくして、警察が来て少年は引き取られた。そしてわかった。警察が話しているのを聴いた。あの文字は組織インフィニティのマークだと。無差別殺人組織インフィニティ。そして、妹もそこに連れ去られたのだと。少年はこの時、胸に秘めた思いと共に数日後、表の世界から姿を消すのだった。



五年後


無差別殺人組織インフィニティは誰かの手によって壊滅した。否、壊滅ではなく全滅した。インフィニティの特務にあたっていた諜報科でさえその惨状に身震いしたほどだ。インフィニティの基地をやっと特定できた諜報科は日本対テロ組織部隊SATに強行突破を持ちかけた。そして、東京の廃棄された地下トンネルに総勢二百名以上のSAT部隊が位置につき準備が完了した。ただ、彼らには疑問があった。いくら諜報科が下調べをしたとしても警備が手薄どころか誰もいない。人の気配さえも感じない。彼らはプロだ。そんじょそこらの警備員や警察とは理由わけが違うのだ。不気味に思った。インフィニティは無差別殺人組織の中でも二番目にはいる超難関組織とされていた。それがやっと諜報科の手によって場所があらわになったとしても。例え気づかれていたとしても揺動部隊がいるはずだ。そう彼らは警戒していた。だからこそ、より一層緊張感が彼らの間に流れていき、ついにその時がきた。

『SAT部隊、突撃開始せよ』

その合図と共にSAT部隊の前衛、バリスティックシールドを持った部隊が数十名が突撃した。そして、シールドの防弾ガラスから見て驚愕した。血だまりを作っていた死体が山積みにされていたのだ。それも三人や五人程度じゃない、ざっと見ただけでも百以上は積まれている。そしてどれも額に風穴が開いている。中には腕を無くした者、足を無くした者もいた。どれも刃物で切断されたような跡があった。SAT部隊はこれには思わず言葉も出なかった。そのSAT部隊の後ろ姿を入口のエスカレーターから見ている全身、頭まで黒のフードとコートを覆った少年が見ていた。後ろにいたSAT部隊の一人が気配を感じて入口の方に振り向く。が、そこには誰もいなかった。あったのは9mmパラベラム弾の空薬莢だけだった。

読んでいただきありがとうございます!我的には二番線地かん半端ないとはいえ良作だと思ってるぞ、もしかしたら駄作かもしれんがな、ふははは!そんなのしったことか、ダークサイドなんて初めて書いたんじゃボケェ!ということで、そんな哀れな我こと魔王にアドバイスをくれると嬉しいでぞ、同じく同時連載しているさいじゃくけんし(嘘)とオレケモもよろしくお願いします!

なお、こちらはがっちりとプロットを固めながらいくつもりなので投稿は不定期になるぞ、なるべく早めに出すよう頑張るが、なにぶん初めてなのでな、そこはおおめにみてやってほしい、ということでこれからも見てくれるという方ありがとうございます、そして、よろしくお願いします

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