あいつはとても面倒くさい
あの後、ショッピングモールに入った、直後に一瞬の間も置かずに腕を組まれ奥に奥にと連れて行かれた、最初に服屋に入って「この服どう?」とか話しかかられたが、何も言わずにスマホ見ていたら、少しムスッした顔をした後、すぐにニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
不意に組んでた腕を離して、手を取って試着室の方へと向かう。
抜け出せるチャンスだと思ったが嫌な予感がしていた、本当に一瞬のことだった連れ込まれたのだ、更衣室の中に。
何とかして出てきて、あいつを置いて行こうとしたのに、あいつに話しかけ続けてくる。無視して行こうとしたら、脱ぎっぱなしで服が乱れた状態で出てこようとするので、僕は明日学校で騒がれるのも嫌なので彼女を待つ事にした。
そして、一難去ってまた一難と僕に対してハプニングが起こって帰ろうにも帰れなかった。ついには一緒に帰る羽目になってしまった。
僕はその日とても疲れていたのだろう、ぐっすりと眠れた。
だけど、ある夢を見た自分が事故に遭う。ぶつかる直前で目が覚めた。寝汗がドバッと出ていた。
だけれどベッドのシーツは濡れている様子はなかった。
ただ不思議と感じたが時計を見ると、また不思議だと感じたのだ。
時計が遅刻寸前の時間に針を指していた。
「えっ!!」
時計が早くなったのだろうと思ってスマホを見ると1分の狂いも変わらない時間を時計を指している。
「遅刻だーー!」
本当に遅刻しそうになって焦ると叫んでしまうのかという事に後からになって気づいた。
そして始業時間から2分ほど遅れてゆっくり教室に入る。
だけど担任からも周りの同級生からの視線もなく悠々と自分の席に着く。ただ1人だけ、彼女とだけ目が合った様に感じた。
それから、すぐ連絡事項を伝え切ったのか担任は教室から出て行き、同級生たちは各々次の授業の準備だったり、友達のもとに行きおしゃべりをしている。
僕1人本を読み続けていた。ふと、気になったので今日見た夢のことを考えたりもしていた。
今日、見た夢は何だったのだろうか?
僕が車に轢かれそうになった所で目が覚めた、予知夢にはならないで欲しいものだな。
そういえば、夢の中で女の子を歩道側に…
「香蔵君、おはよう。今日何で遅刻したの?後みんなもう移動
教室に行っちゃったよ」
周りは僕とあいつしかいない。
昨日、勝手に遊びに連れてった女 歳場 緋奈が喋りかけて来たのだ。
次の授業は移動教室だったのか、さしずめ、僕は一人取り残されたのをあいつが声をかけたのか。それはありがたいけど懲りないなぁーこいつは。
「あれ〜私が誰かわかってないの?そういえば、昨日名乗って
いなかったね。えへへ、私は歳場 緋奈 気軽に緋奈ちゃん
と呼んでもいいよ〜。早く理科室に行こうよ」
「いや、知ってる」
「じゃあ、何だ昨日私と遊んでて疲れちゃった?」
ニヤニヤしながら言ってくる。そして続けて
「そりゃね。死んだ魚に水をあげて水草をあげた様なもんだか
らね、わたし。疲れちゃったぐっすり眠ちゃうのわ、うん、
分かるわー」
そんなことを言ってる間に僕は次の授業の準備を終えて、教室のドアをくぐり、そして閉めた。
少ししてあいつが「ちょっと待ってよー」と言いながら俺の方に走って来た。




