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魔術師達の特異点  作者: 絶望の器
第1章
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1話 新入生

つたない文章ですが、どうぞお楽しみください(*- -)(*_ _)ペコリ

ここは、国立アルス魔術学院・特異科。



魔術ならざる魔術、第三魔術の使い手が集う場所。少年少女を取り巻く、数奇な運命がもたらすのは光か闇か。



「ねぇ!フレン!!今日は新入生が来るらしいね!!入学式見に行く?」



フレンに気さくに話しかけたのは特異科二年の御魂 霊鳴(みたま れいめい)東洋のある島国から来た、黒髪の少年だ。



うち(特異科)に新入生なんてこねぇだろ?去年だって、入学初日からいたのはエヴァンだけじゃん。」



エヴァンとは、宝石のような赤髪にかわいらしいおさげをしている小柄な少女だ。



「普通科はいっぱいいるのにうち(特異科)には全然来ないよね~」



霊鳴が不思議そうに言う。



「そりゃそうよ。なにせ、例外達の寄せ集め。それが特異科なんだから。」



エヴァンは呆れたような口調で話す。



ガタンッ!!



ドアを開ける音が聞こえる。



「お前ら!!早く席につけ!!」



背が高く、黒いロングコートを着た彼はドミニク・カイオス特異科の担任であり、魔術具操作の担当教員である。



「はーい」



三人がだるそうに応答する。



「今日は新入生が来るんだ、仲良くしてやってくれよ。」



三人は拍子抜けな表情をする。



「ドミニク先生~!入学式見に行ってきていいですか?」



霊鳴はドミニクに質問する。



「知らないの?レイメイ?うちの生徒は新入生も含めて入学式に参加しないのよ!」



エヴァンは呆れたように言う。



「その通りだ。エヴァン、生徒数が少ないから入学式には参加していないんだ。



「へぇーそうだったんですね!」



霊鳴は納得したように言う。



「じゃあ先生は新入生を連れてくるからおとなしく待っておくように。」



ドミニクはそう言うと教室を出て行った。



「まったく…まとまりがないな…あいつらは、新入りとも仲良くしてくれたらいいんだが…」



ドミニクはため息を漏らす。



「クリス!準備は出来たか?」



ドミニクは白髪の血色の悪い少年に話しかける。



「はい、あっ、先生、この制服ちょっとおっきくないですか?こんなにぶかぶかです。」



クリスという少年はそう言うと真っ白な生地に黒い刺繍が施された服の袖を見せる。



「クリスはまだ成長期なんだからそれぐらいが丁度いいんだよ。」



ドミニクはそう言うと、クリスを引き連れ教室へ戻る。



ガタンッ!!



再びドアの音が鳴る。



「クリス!入っておいで!」



ドミニクはそう言うとその少年は教室に入る。



「ほら、自己紹介。」



「どうも、クリス・シーンロッツと言います。これからお世話になります。よ、よろしくお願いします。」



「よろしく。」


「よろしく~!!」


「よろしくな。」



三人は挨拶を返す。



「ほら!お前らも自己紹介しろ!!」



ドミニクがそう言うと、霊鳴は自己紹介を始めた。



「初めまして。御魂 霊鳴と申します。今後ともよろしくお願いします。」



先ほどのおちゃらけた雰囲気とは別人のように、律儀に挨拶をする。



「東洋の島国から来ました。第三魔術は陰陽術と式神です!!よろしくね!!」



続いて、エヴァンも自己紹介をする。



「エヴァン・ホーンズよ。」



エヴァンは落ち着いた雰囲気で言った。



「リース村出身の半真祖(ハーフヴァンパイア)よ、第三魔術は吸血妖術。よろしくね。」



「俺はフレン・ローレンス。第三魔術は、錬成術。よろしくなッ!」



フレンは元気よく挨拶する。



「あの…自分の第三魔術の内容ってどうしても言わないとダメなんですか?」



クリスは困ったような表情でドミニクに尋ねる。



「強要はしない、でも癖の強い術使いが多いから最初に概要だけ教えておくのは大事だと思うよ。長い付き合いになるからね。」



「すみません。今は教えられません…でも、いつか概要についてちゃんとお話します。」



「あと、言い忘れてた。お前意外全員先輩だからな。」



「そういうことは早く言ってくださいよ…」



クリスは呆れたような表情でそう言う。



「じゃあお前ら仲良くするんだぞ!先生は普通科の授業に行ってくるから。」



そう言うとドミニクは教室を出た。



「ねぇ、今日非番の人って誰?」



エヴァンがみんなに尋ねる。



「確か僕とフレンは郊外の小型魔獣退治だよ、エヴァンは?」



「私は出張。白坊主の面倒見れないわね。」



クリスは自分が白坊主と呼ばれていることに驚く。



「あの…学校って聞いたんですけど、授業とかないんですか?」



「あれ?ドミニクから聞いてないのか?俺達特異科は例外が多すぎるせいで教えられる講師が誰もいないんだ。だから実践任務を地方の魔術協会から受け持つんだ。」



あたあの人は大事なことを言ってない。クリスは呆れる。



「クリスは僕とフレンで面倒見るよ!!」



霊鳴はそう言うと、クリスを引き連れ教室を出る。







閲覧ありがとうございます!!


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